雲龍院
「七不思議」ならぬ 『雲龍院の「へぇ~」ポイント』
として 見どころを案内する紙が付いていました。
お寺の見どころ、主なものを挙げると
・勅使門(皇族さま専用の門:本堂の正面に見えます)
・本堂(写経道場となる『龍花殿』)の杮(こけら)ぶきの屋根
・日光・月光菩薩(本堂の本尊の脇侍)
・徳川慶喜寄進の灯篭(本殿と霊明殿に囲まれた庭にあります)
・しきしの景色(拝観入口からすぐ右手の部屋の窓の景色)
・悟りの窓(拝観入口から左手奥の部屋の窓)
・走り大黒(台所にある大黒天像)
他に大石内蔵助の額・山村美紗さんのお墓があるようですが
それはまあいいか、と
まずは 「しきしの景色」から。
拝観受付後
最初に「冷たいお茶でもどうぞ」と
通された入口入ってすぐ右の
『れんげの間』
お茶の入ったクーラーボックスが
置かれた左手の方に
座布団が一枚置いてありまして
ここに座って
雪見障子の四角い窓から
庭を透かし見ると
左から
椿・灯篭・楓・松が
切り取られた絵のように
眺められるらしいです。
どれどれーと
座布団に座ってみると
灯篭ははっきりわかります。
他は写真に撮ると全部緑なので
写真だと「なんとなく違う」くらいになりますね。
(直接眺める分には もうちょっとはっきりわかります)
楓が紅葉する秋か 椿が花を着ける早春だと
写真でもよくわかるかなあ。
本堂の屋根と勅使門は 写経の際に確認し
霊明殿の前にある灯篭も確認
後光厳天皇・後円融天皇座像が祀られている場所の前だからか
砂が菊の紋の形になっております。
そういえば、写経が終わったら お抹茶がいただけるのでした。
「台所」へ来てくださいと言われていたかなと
見取り図を見て行ってみますと、流しがある部屋があり
お茶の引き換え券を渡しますと
『お持ちしますので、お好きな部屋でお待ちください』
と 言われました。
じゃあ、悟りの間で とお願いしまして
部屋へ向かおうと出入り口に戻ると
出入り口の近くに『大黒さま』の像が。
撮影禁止なので写真は撮れませんが これがなかなかに しまった顔つきで
いつぞや見た熊野若王子神社の恵比寿さまといい勝負の怖い顔をされております。
お茶を待つために移動した
悟りの間
迷いの窓が右に 悟りの窓が左にあります
右の迷いの窓の前には
先ほど書いた写経と同じ般若心経
迷いの窓・悟りの窓と言えば
源光庵のが有名ですが
2回行って2回とも 思った程風情が無かった源光庵より
こちらの方がよほど風情がありますね
と友人と話しつつ待っていますと
ほどなく お抹茶とお菓子が運ばれてきました。
本日のお菓子は
「涼笹」という
笹で包まれた葛まんじゅう。
香の良い笹に包まれ
つるりとした皮の下には なめらかなこし餡
幸せー と ゆったり頂きました。
よくよく見ると 抹茶椀にも菊の紋。
最後に寺内をぐるりと一周
他に「見どころ」には
載っていませんでしたが
文字を使った謎かけの掛け軸や
観音石像という 庭石があります。
観音石像、手前に「賀茂川真黒石(まぐろいし)」
と 案内板があったので
最初 魚のマグロが水面に顔を出している形なのかと思いましたが
観音様です。
これにて拝観終了。
朝の涼しいお寺での写経
なかなか快適でした。