うばがもち: うばがもちや
時刻は終了予定の5時半をはるかに過ぎ、
6時半をまわっております。
帰りの電車がすぐにあれば良いけれど
無かったら、もう一度神社へ行って水を汲んでこようかしら
などと 少々ヤケクソになっておりましたが
さすがにそこまで長時間待つ必要はなく
お土産を物色できるくらいの待ち時間はありました。
そういえば、お弁当を買った売店には
「うばがもち」という和菓子が並んでいましたね。
小汐井神社へ向かう時通ったショッピングモールにも
こんな大きな店構えの店がありました。
これだけ あちこちにあるという事は
草津の名物なのでしょう。
よし、お土産は この「うばがもち」に決定です。
朝 お弁当を買った売店でも購入できるのですが
まあ ちょっと時間もありますので
駅の外の大きいお店の方へ。
目的のうばがもち、
一番小さい箱で 6個入り250円(税込)
とってもお気軽に買えるお値段が嬉しいです。
きっちりパック詰めされているので
日持ちは3日。
ところで「うばがもち」
店頭では「姥(乳母)が餅」
とも書かれています。
乳母って誰の乳母なのですか?
と 店員さんにうかがったところ
『ええと、佐々木という人がいまして
その人の乳母が・・・
ちょっとお待ち下さい、
解説の紙を入れておきますね。』
と
由来の説明書きを付けてくださいました。
その由来書によりますと
近江源氏 つまり、滋賀県にいた源氏の末裔らしき
『佐々木義賢』という人が織田信長に滅ぼされた時
残された曽孫(ひ孫)の乳母が、自分の郷里草津に戻り
ここで餅を作って売り養育費の足しにした事から
「乳母が餅」と言われるようになった、との事。
後に徳川家康が大阪の役に赴く際 献上されたり
浄瑠璃・浮世絵などにも取り上げられた事もあって
すっかり草津名物として定着したというわけです。
作られ始めたのが永禄年間(1558~1569年)という事なので
400年を超える歴史。
一口でどころか
2つまとめて食べられそうな
かわいらしいお菓子ですが
ちゃんと1つずついただきました。
中のお餅は 地元草津のもち米で
その外を包むのは
北海道産小豆のこしあん
お味は「一口サイズの赤福」です。
添えてくださった由来書の最後に
「1パック(六粒)をお湯に入れて溶かしていただきますと
おいしいお汁粉ができます」と書かれていましたので
そちらも試してみました。
ただし、一つはそのままいただきたいし
家族にも分けますから
二粒だけでお汁粉作成。
お湯の量をどうしたものか
ちょっと迷いましたが
お抹茶を立てるくらいの感覚で
50cc強のお湯を注ぎ完成。
これが、ぴったりでした。
薄過ぎず、ちゃんと満足できる甘さのお汁粉に。
こういう事ができるなら 少々多めに買っても大丈夫でしたね。