お鉢弁当 :南洋軒
業務スケジュールを確認すると、
仕事は朝10時半から午後5時半まで
昼休憩は1時間。
昼食補助費として千円いただけ
すぐ近くに食事ができる所もあるのですが
業務内容を見たところ、とても時間内で納まりそうにない内容でして
休憩時間を浸食することになるかと思われます。
(というか、無くなるかもしれない)
そんなわけで、仕事先の方に
「お弁当を持ち込んで、仕事場で食べてもいいですか?」と確認すると
『そんなに匂うものでなければ大丈夫です』との事ですので
お弁当を買っていくことにしました。
さて、お弁当。
私コンビニのお弁当は苦手です。
自分で作ることはできますが
はるばる草津へ行くのに
朝早くから準備して出かけねばならないという時
お弁当を作る余裕は(気持ち的に)無いです。
遠方まで出かけて、1日ほとんどカンヅメ仕事ですから
お昼くらい、何か潤い(というかお楽しみ)が欲しい。
そこで ふと思いついたのが『駅弁』です。
群馬県の温泉で有名な『草津』と違って
『滋賀県の草津』は
東海道五十三次の宿場町の一つです。
『草津』の名産品は聞いたことがありませんが
滋賀県なので、近江牛とか 近江米を使った
それらしいお弁当があるのではないかなあ
そこで インターネットで検索してみると
草津駅で買えて、1000円以内に収まる駅弁は
南洋軒さんが作る、『お鉢弁当』だけでした。
予約が必要、とあったので 3日前に南洋軒さんへ電話
○日の朝9時21分着の電車で行きます、とお伝えすると
『駅構内の売店で 9時から受け取れるようにご用意しておきます』
これで、着いたら お代金と引き換えで
スムーズに お弁当を受け取れる、と。
当日、予定通り草津駅に到着し 改札を出て右斜め前方を見ると
お店の方に教えていただいた通り
『うばがもちや』の看板を掲げた売店が一つ。
下ののれんに「南洋軒」とあるように
南洋軒さんのお弁当も扱っている売店です。
名前を告げると、すぐお弁当の入った袋を出して
中に領収書が入れてあります、と手渡してくださいました。
その後、業務が始まりましたが 案の定時間が押しまして
休憩時間は 残り30分を切るところ。
今回 一緒に業務に携わった方も やはり
「このスケジュールで外食は無理」と判断し 昼食持参されていたので
二人で仕事場でランチです。
さて、『お鉢弁当』。(税込930円)
その名の通り 植え木鉢を器にして新聞をかぶせ、紐でくくった形状のお弁当。
中身は一体何でしょうと開封してみると、
マス寿司のごとくバランで包まれた中に
卵焼き・シイタケ・レンコン・タケノコ・鶏肉
焼鮭・銀杏・栗・山菜・香の物
が乗せられたご飯。
下のご飯は 高菜の混ぜご飯のようです。
ちなみに同封されているのは「ラディッシュの種」なので
ふりかけて食べてはいけません。
全体にさっぱりとした味付けのおかずで
逆に ご飯はしっかり味があってバランスが取れ
飽きることなく 楽しくいただけました。
で 食べ終わった後のお弁当容器(信楽焼の5号鉢)ですが
(注)5号鉢:直径15センチの植え木鉢
先ほどのラディッシュの種を
これに蒔いて育て
収穫して食べることができる、と。
植え木鉢と種代を入れて
930円でこれだけ楽しめたら
かなりお得だと思います。
ラディッシュの種まき時は
3月かららしいので
春のお楽しみですね。
お弁当の上にかぶせてあった新聞は
南洋軒さんが作ったオリジナル
商品開発のお話などが載っております。
ちなみに
お昼をご一緒した仕事仲間の方は
食事中、仕事については いろいろお話したのですが
お弁当については何もおっしゃらなかったので
バランで鉢が隠れているし、気が付かなかったのかな
と 思っておりましたら
業務終了後
『変わったお弁当でしたね』
しっかり、気になっていたらしいです。
その駅弁、初めから終わりまでとても良いですね。なにか由来があるのでしょうか。
その駅弁をwebで探し、予約注文をいれる行動力にも驚きました。一緒にお食事された方は男性ですか?もし女性なら、お食事中に口を挟まず最後に声かけされる思慮深さに驚きました。わたしなら、見つけ次第口を出しますたぶん。笑
年に1回か2回くらい、たま~に出張がありまして
草津はこれで2回目です。
(前回は外食できる余裕がありましたが)
このお弁当、特に草津だから滋賀だからという事ではなく
『できるだけゴミを出さない』というテーマで作られたようです。
環境への配慮が滋賀らしいといえば滋賀らしいかも。
家は植物をいっぱい育てているので植え木鉢大歓迎でした。
仕事仲間は同性ですが、今思うと その後のスケジュールから
「お弁当の話題で盛り上がっている場合じゃない」
と判断されたのではないかと・・・。