もとはお菓子屋さん:本家尾張屋
いつもなら 「お茶の買い出し」「和菓子」「寺社仏閣」など
それなり目的を持って行きますが
今回は 全く目的なく、ぶらぶらしてみよう、と出かけました。
烏丸に着いたのは11時過ぎ
お昼には少々早いですが、むしろ今からどこかに入った方が
混まなくていいですよね、とお昼を食べることに。
そういえば、お蕎麦のおいしい「尾張屋」さんは
四条通の地下にあるお店はよく利用したけれど
ここから北へ上がったところにある
二条の本店で食べた事は一度もありません。
せっかくですから、本店で食べて行きましょう、と
烏丸通りをどんどん北上
二条まで来たところで、一本東側の通にある本店へ。
早いかな、と思いましたが
店内に入ると 結構席は埋まっております。
外から見るよりコンパクトな店内で
1階は椅子席、2階はお座敷のようです。
お蕎麦屋さんに入ると
必ず冷たい「ざる」を頼むのですが
この日は少々風邪気味だったので
温かい「鳥なんば」を注文。
冷たいお蕎麦のつるつるした喉ごしはありませんが
お出汁はおいしく、鶏肉がおいしい。
同行の方は 天せいろを注文されていましたが
やはり 味付けは濃過ぎることなくおいしいとの事。
本店の場所は 駅からちょっと離れ、大きな通の裏に隠れるような場所ですが
お昼を過ぎたあたりでお客さんはどんどん増えてきて
お店を出る頃には 外に行列が。
早めに入ってよかったと思いました。
お土産の「そば餅」1個216円(税込)
(お日持ち10日ほど)
「餅」という名前ですが
お饅頭です。
一見桃山みたいな焼饅頭なので
白あんを想像しますが
割ってみると中は小豆のこしあん。
蕎麦粉が入った皮は
それほど蕎麦の風味がきつくなく
上品な甘さです。
ここの「蕎麦板」という焼き菓子も
素朴でおいしくて好きです。
蕎麦ぼうろは まだ試したことがないので
今度 買って食べてみよう。
お蕎麦屋さんなのに お菓子が充実している尾張屋さん
そもそもは
応仁の乱のちょっと(2年)前、1465年に京都へやってきた『お菓子屋さん』で
そばを扱うようになったのは江戸時代(1700年頃)からなのですね。
そういえば
同じく蕎麦の老舗である【河道屋総本家】さんも
「菓子と蕎麦」両方扱うお店でした。
粉を練ったり切ったりするのは同じ、という所から
蕎麦も扱うようになるみたいですね。