薬師寺:金堂~休ヶ岡八幡宮~玄奘三蔵院伽藍
先ほどの 団体さんが大勢 押し寄せてきましたので
これは落ち着いて見られないと
一度 南門から外へ出ました。
拝観の案内によると、こちらには(お寺の南側)神社があって
薬師寺と関係しているらしい。
南門前の小さな橋を渡りますと
最初に見えるのが【孫太郎(まごたろう)稲荷】
薬師寺のまん前にあるにも関わらず
薬師寺とは無関係らしいお稲荷さんです。
『孫太郎』という名前は
平将門を討った武将の子孫の通称だったとか
鎌倉時代に領地を没収され、その後無事取り返した武将の名前だったとか
諸説あるようですが どちらなのかはわからず。
ちなみに 『孫太郎』の名前を見た時、
私が最初に連想したのは 孫太郎虫ですが
(ヘビトンボの幼虫。信州の一部地域では食用にされたりする、見た目ムカデっぽい虫)
さすがに これは無関係と思われます。
ここから更に南へ進むと もう一つ神社がありまして
こちらが 薬師寺の鎮護社となるらしい
【休ヶ岡八幡宮】
お寺の正面は こちらの南側なので
本来は この神社に詣でて身を清めてから薬師寺に参拝するものだそうですが
電車では北側から入ることになるので順番が逆になってしまいました。
平安初期に勧請され 建物自体は17世紀頭のもの。
御神体は見られませんが 国立博物館に出陳された事もあるらしいので
そのうち見られる機会がくるかもしれません。
本殿に手を合わせ
そろそろ団体さんもいなくなったかな、と薬師寺の境内へ。
先ほどまで すごい人だった金堂も
人っ子1人いなくなり、これでゆっくり拝観できます。
本尊である薬師三尊像(薬師如来・日光・月光菩薩)のうち
月光菩薩さまだけは 白鳳展に出張中ですから
どうなっているのかなあと思いましたら
本来の立ち位置に 等身大の写真が下げられていまして
『卒業写真の集合写真撮影の日お休みした』みたいな感じに
思わず笑ってしまいました。
この金堂の寺務所にて 最後のスタンプをいただき
めでたく ラリー終了。
ラリー終了の記念品は
白鳳展に出陳されていた
月光菩薩さまの写真入り
チケットファイル(非売品)でした。
白鳳展がきっかけで始まった
奈良散歩ですので
締めくくりとしてよい記念品です。
再び 最初に通った北門へ戻り
更に北にある
玄奘三蔵院伽藍へ
こちらは特別拝観期間のみ見学可能で 今は 期間外
柵の間から 中央にある玄奘塔を眺めるのみで終了。
玄奘三蔵院の手前(南東)にある写経道場。
「写経体験」として数行写すような所だと無料だったりしますが
こちらの写経料は2000円から
その代わり、宗派を問わず
まるまる一巻どころか1人で何巻でも書いて良いらしく
この写経納経供養料によって
お寺の復興が進められているとの事でした。
写経料には 拝観料も含まれるらしいので
実質、そんなに高い料金ではないですね。
次回は時間に余裕を持って、 写経をしてみようと思います。
(慣れない人でも2時間くらいで書けるらしい)