粟おこし:北尾晴富堂
本願寺周辺へ平日に来られたら
寄って行こう、と決めていたお店が一軒あります。
東本願寺のすぐ東側(新町通)
北寄りにある
粟おこし製造卸のお店
『北尾晴富堂』さんです。
本願寺周辺をうろうろしていた時
「こんなところに粟おこしの店が」
と気が付いたのですが
明治40年というこの晴富堂さん
日曜が定休日でして
その後、なかなか買いに来ることができず。
今日こそは、と やっと初訪問です。
店頭に商品見本が並んでいるものの
入口は目立たず、店内もこぢんまり
「営業されているのだろうか」
と心配しつつ店内へ足を踏み入れました。
店内には小さなショーケースがあり
粟おこし
柚子おこし
落花つくね
など
見た目素朴なおこしが並んでおります。
お店のおかみさんいわく
「人気は落花つくね(ピーナッツのおこし)」
お徳用「割れおこし」という物もありまして
「京ばしら」という 青海苔・紫蘇・ピーナッツバターの
3種のおこしの「割れ・欠け」の詰め合わせ
大袋に入って300円くらいというお買い得価格。
というわけで
この「割れおこし」と スタンダードな「粟おこし」をお買い上げ。
粟おこしの包装は 大阪でもよく見るデザインですが
大きさはこの一口サイズの小袋のみ。
「大きいのは無いんですね」とうかがうと
『昔は作っていたんやけど、
大きいと食べにくいのかあまり売れないので
今はこの大きさだけでお作りしてます』との事でした。
季節ものはありますか?とうかがうと
お火焚きの11月頃に大きな三角形の「柚子おこし」
桃の節句の頃に お雛祭りのおこしを作られるそうです。
それにしても、このお店を見つけてから
買いに来るまで、長かった。
日曜定休なので なかなか買いに来られなくてー
と お話すると
おかみさん
「よかったですねえ、明日だったら休みでしたよ。
明日からお盆休みですからー」
お茶の買い出し
今日か明日かで迷っていたのですが
今日来ておいて、本当に良かった。