梛(なぎ)神社
弓道を始めてから 月一は通うこととなった、大宮。
観光地としては
壬生寺くらいしか思いつかない場所でしたが
毎回来るたび うろうろ歩きまわっていると
有名ではないけれど 興味深い場所があるものです。
壬生寺の狂言を見た帰り道
四条通まで戻ってきたら、大きな神社を見つけました。
【元祇園 梛(なぎ)神社】
祇園って、八坂神社と何か関係でも?
八坂神社からは結構離れていますし
祇園祭の山鉾巡行も、ここまでは来ないはずですが。
神社は もともと森だったところが多く
何かしら大きくて古い木がご神木となります。
しかし、ここは 大きな木が見当たらず。
拝殿の右手前に ちょっと背の高い木が植わっておりますが
よくある クスノキとかモチノキとか 杉・桂ではない様子。
何の木かな、と近づいてみると
神社の名前と同じ
「梛(なぎ)の木」
これがご神木のようです。
ご神木というと
樹齢300年などという
古くどっしりとした大木に
御幣と注連縄のイメージですが
こちらは そういう貫禄はなく
ほっそりとした木に
クリスマスツリーのオーナメントの如く
不思議な丸い玉がぶら下げられております。
何だろう、これ。
社務所へ行ってみると
神木に下がっていたのと同じ
丸い玉が並べられております。
説明を読んでみると
「願いの実 梛の実」
願いが実りますように、と これを神木に下げて奉納すると
お焚上げしてくださるそうです。(御守としてお持ち帰りも可。)
時々見かける『梛(なぎ)』の木
昔は この辺り、この梛の木の森だったとの事。
北側(四条通側)の鳥居の横には
大きな看板が立てられていて
こちらには
【御供石(ごくいし)】とあります。
看板の向こうを見ると
注連縄を巻いた岩が一つ。
これもまた
祇園祭に関係するそうで
もともと この石はもっと東
万寿寺通烏丸にありまして
山鉾巡行の際
この石の上に神饌(神様へ捧げる食べ物)
を置き、お供えしたのだそうです。
(この神社へ来たのは昭和7年)
というわけで
祇園から離れているのに 祇園と縁のある
【梛神社】
建立は 貞観11年(869年)
東山の八坂へ ご祭神を祀る前、こちらの梛の森に一旦祀ったことから
元祇園、と呼ばれるらしいです。