ロシアケーキ:村上開新堂
六道珍皇寺を拝観し
みなとや子育幽霊飴本舗さんで飴を買い
柳桜園さんで 抹茶を買い
本日の目的は全部果たして 後は帰るだけ。
寺町通へ出て 南へ下がっていこうとした時
【村上開新堂】さんの店舗が見え
そういえば、ここでは
『好事福蘆』を買ったきりだったなあ、と
なんとなくお店に近づいてみました。
今の季節、
ショーウィンドウに並べられているのは
好事福蘆ではなく オレンジゼリー。
予約していないと買えませんけれど
これも食べてみたいなあ。
この【村上開新堂】さんで
ふらっと寄って買えるのは
『ロシアケーキ』という名前の
焼き菓子だけなのですよね。
もっとも その ロシアケーキ、
いつでも買えるし、
と まだ食べたことが無いのですが。
・・・・・
じゃあ、今日 買って帰ろう。
ケースの中には
ゆずジャムサンド・ぶどうジャムサンド・レーズン・アプリコット・チョコレート
の5種類のロシアケーキ。
ケーキという名前が付いていますが 大きなクッキーですね。
どれも1個189円。
5種類全部を一度に買っても食べきれないので
今日はとりあえず、3つ選びましょう。
ところで、
村上開新堂さんは 京都で一番古い洋菓子屋さんだそうですが
このロシアケーキも、昔からずっとあるのでしょうか。
疑問に思ったので聞いてみますと
「いえ、ジャムサンドは新しいです。
昔はジャムではない違う物がはさまれていて、今はジャムに変わっていますね。」
チョコレートのロシアケーキの札に『甘くないチョコレート』と書かれていたので
これも気になって聞いてみますと
「あ、いえ そんなに甘くないというだけで 甘さはありますー」
(ビターなチョコレート、という事らしいです。)
で 選んだのは この三つ
左から順に
新しいロシアケーキ代表「ゆずジャムサンド」
昔からの味が安定していそうな「アプリコット」
「甘くない」が気になる「チョコレート」
賞味期限は、購入した日から12日間。
だいたい2週間のお日持ちのようです。
大きいクッキーなので
1日一個ずつ、食べていきました。
1日目 チョコレート
ブルボンの 『チョコ&コーヒービスケット』みたいな形状ですが
クッキー生地は しっとりと感じるような柔らかさ
チョコレートも上品な甘さで しみじみと、おいしい。
予約しないと買えないクッキーも生地は同じでしょうから
こういう味なんだろうなあ、と思いました。
2日目 ゆずジャムサンド
ゆずジャム、という事ですが
そんなに「柚子」という主張はなく
ふんわり感じられるくらいです。
ジャム部分は水分少なめで
みすず飴のような硬さですが
挟んでいるクッキー生地が
ジャムと同じ柔らかさなので
クッキーだけ取れてしまうとか、
ジャムだけ残ってしまうという事がなく
自然に口の中で味がまとまっていく
一体感がすごいなーと感心。
3日目 アプリコット
アプリコット(杏)のジャム部分が 予想よりしっかりした食感。
クッキーが甘過ぎず、上のアプリコットの甘さでまとまる感じです。
3種類食べてみて、微妙にどれも生地が違うように感じたのですが
気のせいなのか、本当に変えてあるのか。
とにかく、全体の印象は
『よい材料で丁寧に、上品に仕上げたクッキー』。
残る ぶどうジャムサンドとレーズンは
また今度のお楽しみです。