京の生ゆば:上田湯葉店
5軒の和菓子屋さんを訪問すべく歩き回った本日。
あともう1軒、歩ける範囲に 和菓子屋さんがあるにはあるのです。
ありますが、ちょっと遠いのですよね。ここからおよそ2㎞
…今日はこのくらいにしておこう。
たくさん和菓子を買っても食べきれませんしね。と 帰宅の途につきました。
千代原口から桂駅へ向かって
だいたいの方向の見当をつけて住宅街を進んでいきますと
店頭に大きな2色の袋が積まれたお店が。
上には大きく「生ゆば」の看板。
こんな住宅街の真ん中に『豆腐屋さん』じゃなくて
『湯葉屋さん』がある、というところが、京都だなあ。
店頭に並んだ袋は 割れたり欠けたりした乾ゆばでした。
100g500円のお買い得価格で売っているのです。
それにしても
黄色は普通の湯葉だとわかるのですが
ほうじ茶で染めたかのごとく黒っぽい茶色の湯葉は一体?
まじまじと眺めておりますと お店の人が出てきて
『何かお伺いしましょうか?』
あの、こちらの黒っぽいものは?
『黒大豆の湯葉ですね』
ああ、黒大豆。
そういえば お豆腐や醤油でも黒大豆のものがありますよね。
ちなみに 乾ゆばって、どんな料理に使えますか?
『冬でしたら、鍋に入れるとおいしいですねえ。
今の季節でしたら…おつゆの実に使っていただけます』
水でもどしたりせずに?
『はい、そのまま 乾いたものをお汁の中に投入して食べられます。』
ふーむ。それなら使いやすい。一袋、買って帰ろうかなあ。
黒大豆の湯葉と、普通の大豆の湯葉。
珍しいのは黒大豆もので、食べてみたい気もしますが
ちょっとクセと言うか、独特の風味がありますよね。
『はい、使いやすいのはこちら(普通の湯葉)ですねえ』
というわけで
お店の方のお薦めに従い 普通の湯葉の方をお買い上げ。
そのまま 駅に向かおうとして
もう一つ、店頭に並ぶ黄色いケースに気付きました。
おお、『おから』だ。
(大豆から豆乳を搾った残り)
豆腐屋さんの店頭にも
よく おからが置かれていますが
湯葉も同じ材料ですものね。
当然おからが発生します。
こちらは無料でいただけるらしい。
しかも、こちらも
黒大豆のおからがあるではないですか。
せっかくですので
こちらは『黒大豆』の方をいただくことに。
これで おからを炊いたり パンケーキに焼き込んだりしたら
おいしいだろうなー♪
おからの並ぶケースの上に
生ゆばのレシピ・おからのレシピと 調理例のカードが置いてあったので
こちらもいただいて帰りました。
おからのレシピの方には
新鮮なおからなら、火を通さなくても使える料理法が載っていて
感心して読んでいたのですが
ふと このレシピの端にある
「ゆばんざい こ豆や」の名前に おや?と。
ゆばんざい こ豆やって、湯葉料理のお店ですよね?
錦市場に近いお店で、ランチをいただいた事がありますが
ここの湯葉を そのお店が使っていたという事?
レシピのカードを裏返して見てみますと
逆でした。
上田湯葉店さんがプロデュースして開いたお店が『ゆばんざい こ豆や』さん。
京豆腐とようけ屋山本さんが『とようけ茶屋』
山田製油さんが『ピッコロモンド・ヤマダ』
山中油店さんが『綾綺殿(りょうきでん)』
と 自らの店の商品を使ったお店を開いているのは知っていましたが
『ゆばんざい こ豆や』も、そういうお店だったんですね。
初めて知りました。
この 上田湯葉店さんの斜め向かいに
新しそうなパン屋さんがありました。
看板を見ると
『ぱん屋 さん』
さん、という名前のパン屋さんのようです。