蒸し寿司:きし鮓
でも、寒いからこそ美味しいものも。
冬のご馳走、『蒸し寿司』です。
一度だけ食べたことがある蒸し寿司は
八坂神社すぐ近くにある【いづ重】さんのもの。
1400円か1500円くらいだったでしょうか、
『蒸したちらし寿司』が、どうしてこの値段になるのかなあ
と思いつつ注文したのですが
蒸篭から盛大に湯気をあげてやってきた
「お初」の蒸し寿司
上に乗った具は色鮮やかで
熱々のお寿司のおいしさ。
こういう美味しさもあるんだ、と感動いたしました。
以来、寒くなると「食べに行きたいなあ」。
思いつつも それっきり食べに行っておりませんでしたが
今回、節分祭へ行くついでに どこかで食べましょう
という事になり、人生2度目の「蒸し寿司」です。
現在いる所は八坂神社
ここから行くとなると、候補は2つ
【末廣(すえひろ)】さん(寺町通二条上る)
【きし鮓(きしずし)】さん(寺町通 高辻上る)
どちらも寺町通ですが
四条通をはさんで、南北まったく反対方向
どちらへ行きましょうね?
どちらを選んだにせよ
行かなかった方のお店は後日行くでしょうから
優先順位があまり変わらない
じゃあ、じゃんけんで。
友人と南北に分かれて立ち ジャンケンポン。
南側が勝ったので、「きし鮓」さん行きが決定いたしました。
きし鮓さんに到着。
節分の日なので
恵方巻きを求めるお客さんで
混んでいるのでは?と
心配していたのですが
入れないほどではなく
どのみち蒸し寿司は
蒸す時間がかかるため
(きし鮓さんの場合30分)
入店した時点で注文したら
席が空く時間を待っている時間と
調理時間がほどよく合いまして
席に着いたら
ほとんど待つことなく
蒸し寿司到着。
以前食べた「いづ重」さんの蒸し寿司は 『四角い蒸篭入り』で来ましたが
こちらは『丼』なのですね。
丼の蓋の上には紅生姜、お吸い物が付いて1450円。
食べてみると
思ったよりパラパラっとした食感。
以前食べた蒸篭入りの物のように、
酢飯の中を蒸気が抜けるのではなく
丼で密封された回りを蒸気で熱するので
水気が少なめになるのでしょうね。
同じ「蒸し寿司」でも
これは 本当にお店によって違うんだなあ
と実感しました。
丼は 来た時
「かわいらしいサイズ」
と思いましたが
結構おなかいっぱいになります。
【きし鮓】さんへ向かうべく
寺町通を 南側(松原通)から北上していましたら
途中 軒先に茅の輪くぐりの如く
『大きな数珠』の下がった建物が。
何だろう?と近づいてみますと
どうやら数珠屋さんらしい。
店先には祭壇のような物が作られ
横に立っていらっしゃったご婦人が
「どうぞ、くぐっていって」
数珠は、恵方方向にくぐれるよう下げてあるらしく
お鈴を鳴らして、拝んでくぐると良いとのこと。
さらに、願い事を書く紙も用意されていて
記入してお預けすると
後々 和尚様が 祈願してくださるらしいです。
ご婦人いわく
「おっしょ(和尚)さんが拝んでくれはるから」
(しょ)、が あまりはっきり発音されないので
後から来た方が
『おっさん って…』とびっくりされていました。
数珠をくぐって、
祈願の紙をお預けして
ありがとうございましたー
と 去ろうとしたところ
お念珠までいただいてしまいました。
お金を取るわけでもなく
ここまで してくださるとは…
「来年、また来ておくれやす」
はい、また伺います。