おおきに :柏屋光貞
東山安井(つまり安井金比羅さん付近)あたりに
一軒の和菓子のお店があります。
ここが【柏屋光貞(かしわやみつさだ)】さん。
平日しか営業していないため(日祝定休)
これまで 平日を狙って2度訪れているのですが
1回目 お茶会の盛んな時期だったらしく臨時休業
2回目 開いていたけれど、目的のお菓子が売り切れ
と、2回空振りしているお店です。
近くを通るので、念のため
3度目の訪問。
お店は開いておりますが
人がいません。
あれー?
と思っていると
外から お店のご主人が
帰ってこられました。
よかった よかった。
目的のお菓子は「おおきに」。
サイコロ状のお菓子です。
1個からばら売りしてくださるそうなので
今回、ちゃんと箱持参で16個お買い上げ。
収まらないと困るので
大きいかなーと思いつつ
持っていった箱が
やはり大き過ぎて
動かないよう詰め物を入れていただきました…
1辺1.5cmの「おおきに」
4色それぞれ味が違い
茶色:黒糖 緑色:柚子 白:砂糖 桃色:梅
となっております。
16個で304円
お日持ちは5日間。
外側は砂糖のかしゃっとした歯応えですが
中はほどよくしっとり柔らか。
外郎と寒天の間くらいの微妙な食感で
やさしい甘さです。
黒糖はほうじ茶に
柚子は抹茶にも合うかな。
今度は ぴったりサイズの箱を持って買いに行きたいと思います。
後で おかみさんに教えていただいたのですが
この「おおきに」
出る時には いきなり大量に注文が来るそうで。
『クリスマスにも喜ばれてねー』
何故 クリスマス?
『クリスマスツリーの形になるように色を組んで並べたんですよ』
ああ、4色あると そういう事もできますね、なるほどなー。
桜の木なら、梅のピンクと黒糖の茶色で作って 残りの緑と白で背景、と。
色もきれいで かわいらしい「おおきに」
他にも 「音羽山」やら「茶の実」やら
それはおいしそうな押物があったので
またいずれ再訪予定。
ここのご主人は
山伏行者でもあるのです。
そのご主人が、年に1回ずつ作る和菓子が2つありまして
それが
節分の日(2月3日)の『法螺貝餅』
祇園祭の宵山(7月16日)の『行者餅』。
法螺貝餅は 味噌餡とゴボウ入り
行者餅は 粉山椒の味噌あん入りだそうです。
今年の行者餅、お願いしてみようかなあ。