一保堂茶舗
四条大通りから 寺町通を上がって歩きます。
にぎやかな寺町商店街を抜け
御池通を渡ると、とたんに 静かになる寺町通。
京都御苑南の丸太町通りと 御池通のちょうど中間地点
二条通を少し上がったところで、右手に見えてくるのが
『一保堂茶舗(いっぽどうちゃほ)』。
茶壷の形をした看板が、ほのぼのした風情で
大きなのれんをくぐって お店に入ると
お店の方がにこやかに応対してくださいます。
今日は何を買おうかな。
定番のほうじ茶。
とっておきの玉露。
いろいろ見ている間、店員さんが
「よろしかったら どうぞ」と
玉露を試飲させてくださったりします。
初夏に行った時は、水出しの玉露をいただきました。
香りと 甘味と、冷たいのどごし。おいしい~
『玉露』と言えば
普通は、沸かしたお湯を 2~3度器から器へと移しかえて
60度くらいまで温度を下げたお湯を
急須の中の茶葉に注ぎ
ゆっくりと出していきますが
水出し玉露って 初めていただきました。
店員さんに、どうやって淹れるのですか?と尋ねると
「こちらでは、地下水を汲み上げる井戸があるので
その井戸水で 20分ほど水出しにします」
とのこと。
自宅でなら、軟水のミネラルウオーターに茶葉を入れて
冷蔵庫でゆっくり出せば、同じ感じにできるでしょう、と。
そういえば、ここから更に北へ上がった
下御霊神社には、おいしい水の出る井戸があるそうですし
御所の東側には梨木神社という神社があり、
ここでは「染井の水」で有名な名水が汲めるのです。
一保堂の井戸も、同じ水脈なのかな?
というわけで
一保堂で玉露を買い
梨木神社から持ち帰ったお水で、水出し玉露。
おお、一保堂でいただいたのに負けないおいしさ。
一保堂茶舗(いっぽどうちゃほ)
中京区寺町通二条下ル
9:00~19:00(喫茶室「嘉木」は11:00~17:00)
休み:1月1日~3日