八つ橋・八つ橋ようかん:本家八つ橋
八ツ橋のお店はたくさんありますが
聖護院八ツ橋総本店/本家西尾八ツ橋/元祖八ツ橋西尾為忠商店
うちこそ八ツ橋発祥の元祖、とうたう
これらの本店はことごとく京都の東側、
聖護院の近くに集中しています。
上記の三軒の八ツ橋のお店のうち
聖護院八ツ橋さんと 本家西尾八ツ橋さんは 聖護院の本店を訪問済み。
元祖八ツ橋西尾為忠商店さんは
本店が聖護院の近くと知らなかったため未訪問ですが
いずれ、と思っております。
先日、千本通を歩いている時
こんなところにあるのが本店?
と驚いた【本家八ツ橋】さん
まさかここが本店と思っていなかったので
一度も入ったことがありませんでした。
ビルや新しいマンションが並ぶ
千本通の中では
確かに京都の老舗っぽい風情の建物で
周囲から浮き上がっておりますが
建物そのものはそんなに古くなさそうですし。
でも『本家』と付いているからには
ここも古いはずなのですよね。
で この度初めてお店に入ってみました。
店内、誰もいません。
聖護院八ツ橋さんも本家西尾八ツ橋さんも 元祖八ツ橋西尾為忠さんも
人が誰も居ない店舗ってありませんでしたが
八ツ橋のお店で(しかも本店で)人がいないというのは珍しいです。
店内左手には 商品を運ぶための箱が積まれ
正面には商品の入ったガラスショーケース
ケースの中には
生八ツ橋詰め合わせ
八ツ橋(焼)詰め合わせ
新商品らしき「八ツ橋ようかん」が展示され
ケースの上右手の方には
お徳用の袋詰め八ツ橋や、4個入りの生八つ橋が並んでいます。
と 奥から店員さんが出てこられました。
ええと、ここで八ツ橋、買えますよね?
『はい、買えます。』
お手頃な少量パックの「あん入り生八つ橋」も良いですが
気になるのは「八ツ橋ようかん」
八ツ橋の味の羊羹、味の想像がつかないでもないですが
他で見た事がないですから、試してみたい。
普通の堅焼き八ツ橋も好物ですし日持ちしますから
この2つを買うことにしました。
八ツ橋は3種類ありました。
1つは普通の八ツ橋、1つは抹茶、
あと1つは 何も書いていませんが何ですか?
『それは ニッキ(シナモン)が入っていない八ツ橋です。
ニッキが苦手な方もいらっしゃいますのでー』
ニッキが入っていない八ツ橋って
八ツ橋なのだろうかと 思いつつ
オーソドックスな普通の八ツ橋を選び
お次は 八ツ橋ようかん。
これもバリエーションがありまして
ニッキ・抹茶・柚子・栗・柿と6種類。
6種類というのは、
ニッキが2種類あるからです。
どう違うのですか?とうかがうと
1つは 桂皮の皮の粉を使った
風味の強いもの
もう一つは桂皮水(精油)を使った
風味のソフトなものと
ニッキの強さが違うのだとか。
肉桂の味は好きですので
こちらは粉を使ったタイプを選びました。
ところで
創業300年以上を誇る八ツ橋屋さんの本店は
他は聖護院周辺に集中しているのに
どうして 本家八ツ橋さんの本店だけ ここなのですか?
と 気になっていたことを聞いてみましたら
『ウチももともとは あちらですー
あの辺の八橋の店、親戚でして元は同じですから』
明治、大正あたりまでは 皆一緒。
との事でした。
家づかいですし、袋は持参していますから要りません、
と包装をお断りしますと
『ありがとうございます、では これを』
と おまけで入れてくださった 生八ツ橋(黒胡麻)のパック。
買おうかどうしよか迷っていたのですが
結局 いただけることになりました。
黒胡麻餡の八ツ橋かと思ったら
ちゃんと粒あんが入っておりまして
中にふんわり胡麻の風味、という生八ツ橋。
そして 気になる「八橋ようかん」
もう、笑っちゃうくらい八橋です。
食感はしっかり羊羹ですが
味は生八つ橋そのものでした。
生八つ橋のモチモチした
求皮の食感が苦手、という人には
とっても喜ばれるかもしれません。
日持ちもするので(たぶん半年)
お土産にとっても良さそうです。
お値段は確か1つ230円くらいでした。
ちなみに
本家八ツ橋さんの本店店舗南側には
こんな石碑が立っていまして
これが、平安京の宮の
朱雀門跡の位置を示すものでした。
そうですよね、
千本通って 元々は平安京の中央道路である朱雀大通り
ここが宮殿敷地の端だったのかあ
と 感慨深く眺めました。