梅宮神社~桜井の径
当初の目的は全て果たしたので
最後に 里の駅大原にある旬菜市場に寄って
品ぞろえを見てみよう、と バス通りを南へ戻っていきます。
大原のバス停は
三千院最寄りの「大原」から最初に下車した「野村別れ」までの間に
「梅の宮前」「大長瀬町」の2駅がありますが
「梅の宮前」って、名前からして 何か寺社仏閣がありそうですよね。
バス通りから見る限り、
神社らしき鳥居や建物は
見当たらなかったけれど
何かあるのかな、と
バス停の横(東側)へ回ってみると
あ、ありました。
鳥居は無いけれど
梅宮神社、と彫られた石が一つ
向こうに小さな社があります。
本殿にあたる建物なのでしょうけれど
実に可愛らしいお社で
一般的な神社の中なら
摂社・末社の祠としてよく見る大きさ。
神社はありましたが 由緒が全くわかりません。
手前に看板が立っているので
何かの由緒書きかと見ると
この角に生えている榧(かや)の木が
大原の里10名木の一つ
という案内でした。
梅宮神社、とあるくらいだから
梅の木があるのかなと探しましたが
境内には1本も見当たらず
水を張った石の鉢に
活けてある梅の一枝があるのみです。
バス停の高野川沿いにずらりと並ぶ木は
梅か桜か不明。
もっとも 梅なら
今の時期、もう咲いていそうですけど。
これ以上は
ここではわからないので
帰宅してから調べることにします。
高野川の方の歩道へ回ってみると
こんな表示がありました。
『役場橋』って、この下に見える
コンクリートのシンプルな橋?
里の駅大原への近道かもしれないな、と
下りていってみました。
近づいて見ると
手すりも何もなく渡るための足場のみ
全部コンクリートのシンプルな橋です。
かろうじて、縁だけ盛り上がっているのは
補強のためか、ささやかな落下防止なのか
こうやって眺めると 構造そのものは
先ほど見て来た、音無の滝手前の橋と一緒。
橋を渡ると クヌギの若木が植わった場所があり
その左手に伸びる道は
桜井の径、というらしい。
高野川横の堤に植わっている木が
どうやら全部オオヤマザクラ。
これが全部大きく育ったら
いいお花見名所になりそうです。
信号が無く、横に広がるのは大根畑
これは良いお散歩道です。
方向からすると
本当に「里の駅大原」の建物へ
最短距離で行ける様子。
そうして、里の駅大原に到着。
道は手前で右にカーブしていますが
里の駅方向にあぜ道がつながっているので
ここからまっすぐ、敷地に入れました。
帰宅してから『梅宮神社』について調べるも
かろうじて
『江文神社の境外末社』という表記を見つけたくらいで
創祀は不明でした。
(江文神社は この梅宮神社からずっと西にある
大原の氏神さまを祀る神社。)
昔は梅宮ではなく 姫宮と称していたらしい。
そういえば、松尾大社駅の近くにある梅宮大社も
『梅』より『産め』の子宝祈願の神社でしたし
名前で先入観を持ってはいけないなあ
と学習しました。