白鳳展:奈良国立博物館
開館120年記念特別展『白鳳展』
乙巳の変(大化の改新)以降7世紀くらいの
仏像を中心とした展示でして
仏像好きな私としては ずっと見に行きたかった。
でも、奈良って 京都や大阪に比べると
格段に行き難いイメージなのですよね。
自家用車があった時は車で連れていってもらっていましたが
公共交通機関を使うと どういうルートになるのか。
いろいろ調べていると
『奈良・斑鳩1Dayチケット』という
奈良観光のお得きっぷに気付きました。
あちこちの私鉄と
近鉄電車
奈良のバス乗車券が
一つになったもので
阪急版で自宅最寄駅から利用すれば
ちょっとお得になります。
(しかも、お寺の拝観料などが
団体料金になったりと
特典が付いてくるらしい。)
よし、行きましょう。
9月に入ったら
またいろいろ予定がある事ですし
勢いがある時に行くべきです。
というわけで
阪急京都線→大阪市営地下鉄(堺筋線)
日本橋で近鉄に乗り換え奈良へ、というルートで向かいました。
たまたまですが
乗った近鉄電車が 奈良観光のラッピング車両で
車両の外側は鹿や仏像がてんこもり。
さて
奈良に到着。
どこを歩いていても
出合ってしまう鹿さん達
外国人観光客の皆さまは
大変うれしそうに
一緒に写真を撮っておられましたが
私 足元に気をつけながら
(フンを踏まないように)
博物館へ急ぎます。
近鉄の駅から東へ東へ
ほどなく博物館に到着です。
特別展、
明治の素敵な西洋建築
なら仏像館(旧・奈良博物館本館)
で催されているのかと思ったら
こちらではなく新館ででした。
フレンチルネサンス様式の旧館は、
ただいま改修工事のため休館で入れず。
敷地南側に立つ 新館。
この辺り、さすがに鹿はあまりいないと思ったら
フンはしっかり落ちていて油断なりません。
白鳳展の観覧料金は1500円。
今回は 148件の出陳で うち半数が国宝と重要文化財という
なんとも贅沢な展示です。
この時代、金属製の鋳造仏像が多いのですが
金属とは思えない やわらかな姿
中国・唐から伝わる十一面観音(これは木造)は
インド人らしい彫りの深い顔立ちが美しかったし
関東のお寺から来た 釈迦如来と薬師如来は
ものすごく ほがらかな笑顔で癒されるし
薬師寺の月光菩薩(国宝)は さすがの美しさ
奈良・金龍寺の菩薩さまは
珍しいくらいのタレ目でしたし
見ていて飽きることなく たっぷり堪能しました。
見終わると 既に昼を過ぎておりまして
さて これから お昼をどうしようかな、と思いつつ
せっかく来たので 地下のミュージアムショップを覗いていくことに。
階段を下りると
120年記念という事で、写真での博物館歴史パネル展示がありました。
ここを抜けて左に折れると
ミュージアムショップと カフェレストラン『葉風泰夢』。
ショップを眺めていると
おもしろいな、という物はあっても
欲しいものは あまり無いものですね。
『元気が出る仏像シリーズ』 →
筆記用具や クリップ
Tシャツなどがあり
Tシャツは人気で売れ切れの物もありました。
ほのぼのして
見ていて楽しいですが
自分でこれを買って着るかと言われれば
着ないなあ、と思うので
結局 何も買わず。
というわけで
外に出ようか、と思った時
カフェレストランの前に
こんなパネルがある事に気付きました。
白鳳展特別メニュー
薬師寺×フランス菓子ラ・ポーズコラボ
『笛吹き童子のチョコレートケーキ』
チョコレート仕立ての
クリームブリュレに
横笛を持った飛天の姿の
チョコレートが突き立てられた物で
博物館の色ものメニューって
果たして美味しいのかどうか
迷ったものの
せっかく白鳳展に来たのですから
話のタネとして挑戦してみようかと
お店に入りまして
「チョコレートケーキって、まだありますか?」
(限定20食となっていますしね)
『はい、大丈夫です』
そうですか では それを。
そして やってきた笛吹き童子のチョコレートケーキ。
(ケーキ単品は1000円、 ドリンク付き1300円。
こんな甘そうなケーキ 飲み物無しで食べるのは不可能ですから
もちろん飲み物を付けました。)
上にそそり立つ
笛を吹く天人さま。
チョコレート板の上に
天人の形のチョコレートを重ね
更に金粉でコーティング。
下のケーキは
やわらかいミルクチョコレートの中に
緑茶が入っているらしい
クリーム状のもの。
クリームブリュレというか
ほとんどクリームです。
なめらかで
おいしい事はおいしい、と思いますが
何しろ こってりチョコレート。
お薄をいただくが如く
先に ケーキを食べ進めておいて
最後に コーヒーを飲んで口直し
それでも 口から脳へ甘さが残って
もう これからお昼は 絶対に入りません。
そして、とうとう夕食の時間になっても
空腹は訪れませんでした。
1日限定20食
余らせないための数なのか
1日に作れる量の限界なのか
どちらなのだろうと思いましたが
「それくらいにしておいた方がいい数」なのだろうな
と 思いました。
2人で1個、くらいでちょうど良いと思います。