煎茶 天下一:祇園辻利
そろそろ 煎茶のストックが切れそうなので
次に京都へ行く時には 買ってこなければ
と 思っておりました。
お気に入りの葉茶屋さんは
丸太町通東側の竹村玉翠園さん
二条にある柳桜園さん
西本願寺近くの美好園さん
今回のお散歩コース 東山~祇園から
ついでに寄って来るには、どこも微妙に遠い・・
(行けないこともないけれど)
と 考えていた時
祇園には【辻利】さんがあった、と思い出しました。
「抹茶のお店」としてイメージが定着している辻利さん、
すっかり忘れていましたが、お茶の老舗のはずですよね?
本店って どこだったのかなと調べてみると
一応、あの祇園店が本店となっているようです。
(開業は宇治で1860年、祇園に店を出したのは60年くらい前)
甘味処が人気で いつも行列ですし
お茶よりむしろ「抹茶のお菓子」で有名になり過ぎて
葉茶屋さんのイメージが無くなっておりますが
お煎茶は、どんな物を扱っているのでしょうか。
というわけで
ごく「普通のお茶」を買ってみるべく
【辻利祇園本店】を訪問。
店舗の右側には
2階の茶房へ上がる階段があり
こちらは いつも通りの行列ですが
買い物目的ですので
細長い店舗を真っ直ぐ奥へ進み
お煎茶を探します。
それにしても
お茶物のチョコレート・カステラ
クッキー・フィナンシェ・飴
お菓子類、充実しているなあ。
(しかもほぼ全部試食可)
ようやく見つけた 基本のお煎茶は
宇治の榮・天下一・つじり八十八夜
の 3種類。
日常使いなら 中間の「天下一」かなあと
天下一(200g 1296円)
ついでに おやつとして『ぎおんの里』。
(いろいろ新製品が出ていましたが 結局 好みのお菓子って決まっているもので
前回もこれを買っております。)
真ん中の 黄色い紙片は
かなり昔 辻利高台寺店でお茶をした時いただいたサービス券です。
これを次の買い物の時に出すと、30円お値引きしてもらえるとの事で
10年以上パスケースに入れっぱなしだったのですが
さすがにサービス終了しているでしょうと聞いてみたら
『大丈夫です、使えます。』
そして また同じサービス券をくださいました。
実は 煎茶を選んでいる時、店員さんが
煎茶「つじり八十八夜」の試飲を 出してくださっていたのです。
3種類のうち、一番上級だなあ
と思いつつ いただいてみたら
???
あまりピンと来ないというか、好みではない味。
よい茶葉のお茶は
大抵 茶の良い香りと、旨み(甘味)を感じるものですが
このお茶は ほとんど甘味がない・・・
これは
・店内のお菓子の試食をした後にいただいたから、舌が麻痺している
・もともと そういう、すっきりしたタイプのお茶
・店員さんが 渋くなるのを恐れて、旨みが出るまで待たずに出してしまった
さて、どれだろう。
お菓子を食べたせいでお茶の味がわからなくなる事は無いはずです。
(お菓子とお茶は お友達)
もとからそういうタイプであれば、これは要らないし
単に入れ方の問題であれば、これでも良いのですが・・・
試飲させていただいたために
よけい迷う、という変な状況になりました。
で 基本通り、「下から2番目から試していく」というわけで
天下一を選択。
自宅に帰って 丁寧に入れたら
香りも良かったし
これで十分旨みもわかりましたので
やはり店員さんの入れ方だったのであろう
と 思われます。
お客さんが次々に来るので
あわててらしたのかなあ。