蒸し寿司:いづ重
一冬に 一回は食べておきたいのが
熱々のちらし寿司であるところの『むし寿司』です。
昨年の冬は 千登利亭さんで いただきまして
あと もう一軒、「この冬最後の蒸し寿司はここで」
と 思っていた【嵐山 大善】さんが
3月には 蒸し寿司を終了させてしまわれていたため
こちらは食べ損ねてしまっていたのでした。
だからこの冬こそは『大善さんへ』と思っていたのですが
なかなか この季節、嵐山方面へは行かない。
(新年早々行きましたが、たぶんあの時は営業されていなかったと思われます)
まだまだ寒いですが、ぼんやりしていたら
むし寿司の季節は あっという間に終わってしまいます。
思えば、初めて『むし寿司』を食べたのは
八坂神社の西門すぐ前にある【いづ重】さん。
その後 いろいろなお店で蒸し寿司を食べてきましたが
結局は いづ重さんが一番好きだなあ、と思っております。
というわけで
振り出しに戻って 久々の【いづ重】さんへ
蒸し寿司を食べに行くことにしました。
場所が八坂神社の前で
そこそこ有名なお店ですし
早めに行っておかないと
かなり待たされるかと
11時頃の到着。
おかげで すぐに席に着けました。
「むし寿司」
1人前1500円(税別)
初めて食べた時は
高いものだと思いましたが
今では どこもこのくらいだと知っているので
むしろお安いような気がします。
塗りの器の上に、生姜の小皿。
バラの花みたいできれいですが
フタを開くと なお綺麗。
たっぷりの錦糸卵の黄色と
海老の赤
イカの白と豆の緑
いづ重さんのむし寿司は
器がそのまま蒸籠(せいろ)なので
湯気がたっぷり通っており
これを塗りの器で保温していますから
ごはんも具も
最後までふっくらして熱々です。
具も酢飯も 味付けは薄め。
添えてある生姜の塩気で
ほどよいバランスに。
一番ほっとする むし寿司。
これが食べられるから、寒い冬もいいなあ、と思います。
大善さんのむし寿司は
この「いづ重」さんと同じタイプだと知ったから
食べに行きたいなと思ったものなので
とりあえず、いづ重さんのが食べられた今年は
もういいかな?と 思いつつあります。
(もちろん 行けたら行きます。)