猪飼弓具店
昨年とうとう 京都の大宮にある弓道体験道場にて
弓を引く体験をしました。
11月に1回、12月に1回と 2回体験させていただいて
動作の流れなどは 自宅でイメージして練習できますが
射法の最後の方の「引き分け」という 弦を引く動作
こればかりは、弓を引く力加減や弓の握り具合など
実際に 弓を持ってみないと コツがつかめません。
こまめに道場へ通えれば問題ないわけですが
仕事の都合上、こまめに通えません。(よくて月1回)
そこで先生、「ゴム弓で練習したら?」
ゴム弓。
そういえば、体験する前 いろいろ調べている時に
通常は、実際の弓を持つ前に まずゴム弓で練習する
というような事が書かれていましたね。
本物の弓は何万円かするようですが
ゴム弓は2000円前後で買えるそうです。
弓具を扱うお店を教えときましょう、と先生
桂と十三の2カ所のお店を教えてくださいました。
そんなわけで 初めて弓具のお店へ行くことに。
今回は西宮へ行く用事のついでに行けるという事で
十三にある【猪飼(いかい)弓具店】へ。
十三といえば 昨年3月、
駅の西側飲食店街で大規模な火災がありましたが
弓具店があるのは そちらと反対の東側です。
駅の東改札を出てすぐ商店街を突っ切り
淀川通(府道16号線)に沿って進むと
遠目に見える 「猪飼弓具」の看板。
近づいてみると看板の下には
弓を引く人のシルエットが
飾られています。
HPに お店はビルの2階とありましたが・・・入口はどこでしょう。
弓引く人看板の先に進むと
車庫みたいなスペースがあるのですが
車も置いてありますし、ここから入ってよいものかどうか。
車と壁のすき間をのぞくと
左手に 入口らしきものが見えたので
とりあえず、そちらへ進み
階段を見つけたので上がっていきます。
お店だ。
良かった、あの入口で
合ってたようです。
細長い店内の右手にカウンター
左手には弓がずらりと並んでいます。
平日の昼なのに
結構 お客さんが途切れず
応対する店員さんも忙しそう。
なんとなく文房具屋さんのように
弓道具が棚に並んでいる
というイメージで来てみたのですが
弓以外の道具はほとんど
カウンターの中に収まっていて
店員さんに欲しい物を伝えると
出してくれるシステムのようです。
手の空いた店員さんが こちらに気付いてくださったので
練習用のゴム弓を、と お願いすると
『ゴム弓(きゅう)ね、はい』
これが一番よく出ているタイプ、これが2番目、と
実物を2つ並べて見せてくださいました。
よく使われている、というのは
『座右弓』という木製のゴム弓で
ちょうど弓の握る部分を中心に上下30㎝だけ取り出して
そこにゴムをつなげた形状のもの。
税抜きで2000円、
他の物もだいたい同じ価格のようですが
専門の方が勧めてくださるものが一番、と
これをいただくことにしました。
「はい、では・・皮が赤ですけど いいですか?」
?
そういえば 握り皮(握る部分に巻いてある皮)、
道場の練習用弓は黒でした。
店員さんが見せてくださった見本の握り皮は白で
出してくれた品の皮はくっきりした赤。
そんなにバリエーションがあるものなのですか。
と疑問に思ったら
この握り皮部分だけで色・柄いろいろありまして
自分で好みの物を買って交換できるらしい。
(無地でも青・ピンク・紫があるし
柄物だと 花柄・トンボ柄・蝶々柄もありました)
初売りセールだったのか5%オフになります、との事で
ちょこっとお安く購入できました。
ゴム弓「座右弓」
さっそく引いてみると、練習用弓より やや柔らかい手ごたえですが
握り具合など 落ち着いて確認できるので
次に道場へ行けるまで、よい練習ができそうです。
替えゴムもセットになっていました。
ゴムなので
練習しているうちに
劣化して切れるのですね。
面白いのは
「矢の先っぽ」付きなところ。
(取り矢の練習用だそうです。)
とりあえずこれで、毎日引けます。
弾いたり 引いたりな日々。