みたらし祭:下鴨神社
『みたらし祭』という お祭りがあります。
神社の境内にある
「御手洗池」という池の水に足を浸して、
罪・穢れを祓うという行事でして
神事としては 夕方から行うものらしい。
昨年、このみたらし祭に
行ってきた友人からは
「すごい行列であった」
という報告をいただいておりまして
夕方に、草木生い茂る糺の森の中
えんえん、行列に並んで
立ち続けたりしていたら
絶対に蚊に喰われる
と確信し、二の足を踏んでおりました。
しかし いろいろ調べていると
神事はともかく、
池に入ることは 朝からできるとわかりまして
午前中なら人も少ないだろうし 蚊もそんなに出ないはず
なにより、暑い時間帯に水に足を浸せるなんて
とっても気持ちがよさそう、と すっかり行く気になりました。
そんなわけで 四条河原町より 下鴨神社へいざ出発(もちろん徒歩です)
昨日までは かなりの猛暑でしたが
本日は 曇り空、暑過ぎなくてよいなあと 歩いていますと
途中 すんごいスコールに見舞われました。
傘の守備範囲から外れる膝から下が びっしょびしょですが
どのみち 膝から下は 御手洗池の水で濡れるのですし
同じことなので 気にしない。
蚊を避けるため糺の森の中は歩かず
本殿に一番近い、西参道から境内へ。
本殿を参拝した後、橋殿のすぐ横にある
みたらし祭の参加受付場所へ並びます。
日曜日ですが まだ10時半くらいですので
人はそんなに並んでいませんね。
(夜に行った友人は かなり長時間並んだそうですが…)
手前のテントの下で 履き物を脱いでビニール袋に入れ
受付にて初穂料300円を渡しますと
長い棒に刺したロウソクを一本いただけます。
これが『献灯』となるのですね。
ロウソクを片手に、池の中へ。
ここまで歩いて来て
いくらか火照った足が
ひんやり冷やされて良い気持ちです。
先に入った家族連れの方々は
毎年来ているらしく
「今年は 水が深いなー」
などと話していらっしゃいました。
ちなみに 水に入る手前には
『大人は膝より上までの深さ』と
水位のお知らせの張り紙があります
(親切)
橋の下をくぐって進むと
両側に 小さな祠が見え
その中に火のついたロウソクがあり
ここで、手持ちのロウソクに火を移します。
火が消えないように気をつけながら
更に奥の池へ。
正面に見えるのが【御手洗社】。
池の上に建つ 災難厄除けの神様です。
池の縁に献灯のための台が設置されているので
ここに持って来たロウソクを棒から外して お供えします。
さて 献灯が済みましたら 池から上がり 履き物を履きます。
ご神水授与所、という場所があり
双葉葵の紋が入った器でいただくことができます。
ご神水をいただき、御手洗社をお参りして
今年のみたらし祭は終了。
ちなみに
みたらし団子の発祥は この御手洗池が元だそうですが
お供物の中に ちゃんと「みたらし団子」がありました。
今回 日曜日とはいえ
早い時間帯ですし お天気もお天気だし
ほとんど並ばなくて済みますよね、と
のんびり歩いていったらば
それでも 20人くらい並んでいたのですが
境内を見渡してみると
境内に 遊園地でよく見るような
行列を整理するためのロープ。
それが あっちからこっち
こっちから向こうと
蛇行して張られていまして
更には
楼門の外にも2列3列とロープ。
夕方になると これが必要になるのかと思うと
本当に午前中に来ておいて良かったな、と。
あの土砂降りの中、どこにいらっしゃるかなぁと思っておりました。
ポジティブで素敵です(笑 足は濡れますしね、どっちみち!!
昼間に行くと、こんな感じなのですねー。
次は、超早朝に行ってみたいなーと思います。もう夜はこりごり(笑
とは思ったものの
昨年のお話をうかがっていたので、明るい内に行きました(笑
この後祇園小石さんへ向かいましたが、予想外に時間がかかったので
お会いできず残念でした。