こんにゃく一筋:濱長本店
よく通る「千本通」
ここで 以前から気になっていたお店があります。
こんにゃく屋さんらしいのですが
こんにゃくではない品も置いていて
看板は妙に古そう。
いつか、ここで何か買ってみよう
と思いつつ 通り過ぎていましたが
今回、いよいよ寄っていく事に。
気のせいか、以前より
入口が奇麗になっている?
と
入口に立って眺めている私の前に
ご婦人が一人やってこられて
扉の鍵を開け始めました。
あれ?
という事は、今まで閉まっていた?
どうやら ご婦人、
このお店の方だったようです。
えーと、今からお店が開くのですか?
「そう、いつもは10時からなんやけど
今日は午前中に用事があって」
よかったー。
ちょっと早かったら、
お店に入れないところでした。
ちょっと これ出しますわ、と
中からワゴンや プラスチックケースなどを出して
店内に入れるようにしてくださいます。
出てきたワゴンの上には
こんにゃく・糸こんにゃく。
あれ?こんにゃくの形が…
「ああ、それ
端切れのところの詰め合わせです」
おお、ここにも こんにゃくの切り落としが。
一袋、150円です。
これ幸いと1袋お買い上げ。
お店に入ってみると
右手に冷蔵カウンターがあり
こちらには
ひょうたん型のきれいなこんにゃくや
ところてん・プリンが並んでおります。
こんにゃく屋さんで、プリン?
こんにゃくが入っているのですか?
「いえ、入っていません。豆乳のプリン。」
…ところてんに、《マンゴー味・吟醸酒・コーヒー味》とか書いてありますけど
「コーヒー味、一番人気ですよ。おすすめ。」
そんなわけで
『おすすめ』のコーヒーところてん(1つ200円)を買ってみました。
合計350円。小銭が無かったので
すみません、千円でお釣りお願いします
と お札を出したところ
「ええとー お釣り…ちょっと待ってくださいねー」
おもむろに取り出されたのは
化粧ポーチ?というくらい大きな財布。
開くと、小銭がいっぱいです。
お釣りは650円ですが
100円玉5個まで発掘したところで
「あ~百円玉が無いわ~ …細かくなってもいいですか?」
はあ、それは かまいませんが
しかし お財布からのぞく小銭の顔ぶれ
どうも ほとんど1円・5円玉に見えるのが怖い。
少々不安に思いつつ 小銭を探るご婦人の手元を見ていますと
『あっ!500円玉があった!』
よかったです。
あれで150円分となりますと
私のお財布の小銭入れに入れたら、口が閉まらないかも
と思ったもので…
(もっとも 考えてみれば
「こんにゃく切り落としをもう一袋買う」という方法もありましたね。)
「これに懲りず、また来てくださいねー」
と にこやかに笑うご婦人に見送られて
お店を後にしたのでした。
さて コーヒー味ところてん。
コーヒーフレッシュも付いてます。
見た目は
「コーヒー牛乳に泳ぐところてん」ですが
ところてんの中にもコーヒーが入っているようで
単純に甘いコーヒー牛乳ではありませんでした。
他のお味も気になるところです。
他にも「ざくろ・ワインin・ブルーベリー・抹茶味」などがありました。
こんにゃく一筋の老舗(創業は天保年間:1830~43)ながら
商品開発には積極的です。