うぶ餅:笹屋守栄
場所を確認しようと調べていたら
『わら天神』に合わせて
「うぶ餅」「笹屋守栄」という名前があがってきたのです。
産(うぶ)餅?
わら天神さんのご利益が「安産・子授」ですから
それにあやかりそうな名前の和菓子ですよね。
で 調べてみると
わら天神さんの斜め向かいの位置に
【笹屋守栄】さんという和菓子屋さんがあり
そちらで作っているのが、この「うぶ餅」という餅菓子らしい。
というわけで
わら天神さんをお参りした後
【笹屋守栄】さんを訪問することに。
お店の創業は昭和12年
今の場所に移転してきたのが
昭和36年ということですから
この場所での営業は50年強
わりと新しいお店です。
毎月9日戌の日には
わら天神境内に
「うぶ餅茶屋」という
茶屋を出店されるらしい。
北野天満宮の
「長五郎餅」みたいですね。
うぶ餅が目的でまいりましたが
他にはどんなお菓子があるのかな、と
眺めてみますと
上生菓子・求皮餅菓子・棹物の他
カステラもありました。
贈答用の大きなカステラがあるかと思うと
その切れ端部分なのか
細長いカステラが「ご家庭用」として
お買い得価格でカウンターに。
隔週の土曜日には
特製あんパンも出るらしく
どうやら笹屋守栄さん
「自家製の餡」にこだわりのあるお店のようです。
というわけで、
目的の「うぶ餅」に加えて
餡子が命の「きんつば(栗きんつば)」を買ってみました。
うぶ餅 1個120円
(お日持ち4日)
『安産ご祈祷甘酒』が
入っているらしい。
わらび粉も入ったやわらかいお餅で
中には小豆の甘納豆が。
本当に わらび餅と求皮の間
というくらい
やわやわの柔らかさで
ここに 香ばしいきな粉がたっぷり。
たっぷり過ぎて 最後にきな粉が余ります。
栗きんつば(150円)
餡子にこだわりがあるようなので
では、餡子たっぷりのお菓子を と。
栗が入っていなくても良かったのですが
季節物として作っているので
この栗入りしかありませんでした。
割って中を見ると
栗は ほどよく砕いて混ぜてあります。
餡は つぶ餡。
この つぶ餡が、確かにこだわりを感じる味でした。
餡子というより、小豆のジャム。
やわらかくて、甘いけどくどくない、
『パンに合いそう』な餡子です。
特製あんパン、食べてみたくなりました。