食べられるお御輿:ずいき祭
出発地点となる阪急西院駅から西大路を北上していくと
一番近い(南にある)のは
『北野天満宮の御旅所(おたびしょ)』です。
ところで
『御旅所』って どこにありましたっけ。
(位置を正確に把握していない)
いつも阪急の駅構内に案内のちらしがありましたから
その案内に載っている地図を見て確認しようと考えていたところ
この日は、あるはずの案内が無い。
どうやら お祭が始まったところで 案内を引きあげてしまったようです。
考えてみたら、阪急の西院駅は「最寄駅」とは言い難いですね
嵐電の北野白梅町駅なら置いていたかも
北野天満宮より南側だったのは間違いない。
北野中学校の横と表示されていたような気がする。
まあ、北野天満宮の位置は把握していますので
うっかり 御旅所のある通を行き過ぎてしまったならば
天満宮まで行って確認して戻ればいいや、と
ずんずん西大路を北上。
と 右(東)を見ると、なにやら風情のある石の橋が見えます。
反対側(西側)を見ると、
提灯の下がった門のような物が。
もしや、この通では?
近づいて、下に置かれた黄色いコーンを見ると
マジックで書かれた「瑞饋祭」の文字
どうやら、当たりです。
そのまま この通を進んでいきますと
無事『御旅所』に到着。
ちゃんと鳥居も建物もある 立派な御旅所。
10時ちょっと前に到着したのですが
ちょうど10時からが、還幸祭(かんこうさい)のスタート時刻だったようで
邦楽が流れ、神主さんが集まってきました。
朗々と祝詞が流れ
お野菜や魚や乾物などが奉げられていきます。
この儀式(出御祭)を行う建物の西には
導山という
祭の行列でかつがれる
天狗のような人形と
目的のずいき御輿(みこし)。
ずいき(里芋の茎)で作られた屋根
お麩や湯葉で作られた本体
装飾はほとんど野菜です。
どこに何が使われているか
ちゃんと境内のパネルで
解説されておりました。
例えばこの ぶら下がる飾り
オレンジや黄色の
カボチャみたいなものは「赤茄子」
傘部分は
白ゴマやネギなどの野菜の種
横のモチーフがトトロでしたが
こちらは お芋で作られている様子。
猫バスがよくできています。 本体はサツマイモ?
この「ずいき御輿」は大小2つありまして
大きい方のお御輿は
氏子さん達が
向きを調整したりしておりました。
これから天満宮へ運ぶのかな
と思ったのですが
後でパンフレットを見ると
巡行の列に「ずいき御輿」の姿は無く
この御旅所へ奉納され
飾られるだけの物のようです。
考えてみると
お野菜や乾物
担いで運んでいる途中で
コロコロ転がり落ちかねません。
それはそれで面白い眺めですが
縁起がよろしくないかも。
この横の地面に ごろんと
大きなものが転がっているなと思ったら
根っこから葉っぱまでそろった
丸々一本のずいき。
お御輿を作って余ったのですね。
スーパーなどで食材として売られる時には
カットされてパック詰めになっておりますので
丸々一本のずいきって初めて見ました。
たぶん、後で煮て食べるのでしょう。
お御輿の野菜も後で食べるのかなあ。