幽霊子育飴:みなとや幽霊子育飴本舗
今度は柳桜園さんへ向かうべく
お寺の前の松原通を西へ。
そういえば、この通には
【みなとや子育幽霊飴本舗】という古い飴屋さんがありましたっけ。
「子育て幽霊」という怪談がありますが
この飴屋さん、実際に その幽霊に飴を売ったというお店。
前回来た時も、このお店に寄って飴を買いましたから
今回はまあいいかなあ、と思ったものの
お店の前まで来たところで
やっぱり
あの味が懐かしくなって
お店の中へ。
【みなとや子育幽霊飴本舗】
商品は もちろん
「幽霊子育飴」。
カウンターの上には
袋に入った飴の包が並んでいます。
おかみさんの
「試食、いくらでも食べてってー」
とのお勧めに
ありがたく 一つぱくり。
お店の中は 結構冷房が効いていまして
これは やはり、飴が溶けないように?と思ったのですが
開封しない限り、常温で溶ける心配は無いのだそうです。
開けると、やはり溶けるらしく
「今の時期だと、開封したら冷蔵庫に」。
飴は そのまま食べる以外に
鍋で煮溶かして生姜を入れ「飴湯」を作れるようです。
慶長4年(1599年)の実話として
伝えられているそうです。
お店の中には
幽霊から受け取った お金代わりの木の葉が入っていたという金庫の箱と
飴を固める器の写真が飾られていました。
実話だとすると
金庫は400年以上前のものですねー。
飴のための銅鍋は 結構新しいもの(おかみさん談)との事ですが
見た目、充分に古そうです。
このあたりは もともと京の都の外れ
この世と冥土の境界的場所なので
わりと怪談的なスポットが多いのですが
「子育て幽霊」が怪談ではなく
400年以上前の実話として
残っているところがさすが京都。