かぐわしき八橋:本家西尾八ツ橋本店
熊野神社の巨大楠があるこの場所 東大路通を挟んで
【聖護院八ツ橋総本店】と【本家西尾八ツ橋】の
2つの『八橋の老舗』が向かい合って建っております。
今宮神社参道の「あぶり餅」の店といい
同じ商品を扱う老舗同士が
どうしてこんなに接近した場所で店を構えるのか謎
ちなみに
町屋っぽい古い店構えで、お店出入り口に狸の置物があるのが【西尾】さん
現代風のすっきりした店構えなのが【聖護院八橋】さんです。
この交差点から一本北の春日東通を東に入ると
ここにもまた【西尾】さんと【聖護院】さんのお店が。
支店から1分も歩くかどうか、というこんな近い場所に
何故また店舗があるのかと思ったら
こちらが 『本店』なのですね。(どちらも)
東大路に近い北側にある【西尾】さん
ふと ショウウインドウを見ると
『毎月1日・15日限定販売』
の文字。
八ツ橋にも限定品ってあるのですね。
初めて見ました。
その名も『かぐわしき八ツ橋』。
特別な材料で作っているらしき事が
書かれています。
今日は15日。
本店でなくとも販売されているようですが
せっかく本店に来ているのだし
ここで買って行こうかな。
お店の中に入ると
店員さんが すぐ
「お茶をどうぞー」
と
お茶とお菓子を出してくださいました。
「おまん」という
つぶ餡を生八橋でくるんだ
丸い団子状のお菓子
1個食べてから撮りました
もとは2個乗っていた
試食もどんどん勧めてくださいます。
限定商品の「かぐわしき八橋」とやらは…
カウンターの中央に積まれております。
しかしこれが
『ニッキと抹茶各5個ずつ計10個の箱入り』しか見当たらないのですね。
1個ずつでいいんだけどなーと思い
もっと少量のセットなどが無いかと伺ってみると
これは10個入りしか無いとのこと。
どうしようかなあ。
ところで、材料にこだわって作ったというこの八ツ橋
どんな違いがあるのでしょう?とお店の方にうかがうと
『上等の材料を吟味して作っていますので
もう、食べたらはっきり違いがわかります、ご試食どうぞ!』
と、かぐわしき八橋も試食させてくださいました。
ちゃんと 普通の八橋と食べ比べさせてくれるのです。
そうしたら
皮のすべらかさ、使われている餅のおいしさや抹茶の薫り高さ
確かに、全然違いました。
試食させていただけたため
買わなくてもいいかなあ、と一瞬思ったのですが
やはり おいしかった事ですし
この10個入りの八橋は
きちんと個包装されていて日持ちしますし(およそ10日)
それなら 毎日1個ずつ食べていけば
ちゃんと賞味期限内に食べきれるな、とお買い上げ。
ついでに 久しぶりの「焼き八橋」も買いました。
「八ツ橋」といえば「あん生」を思い浮かべる人が多いですが
本来の「八ツ橋」は この焼いた方ですよね。
ちなみに
この「かぐわしき八ツ橋」
家族に食べてみてもらって
「どう?」と感想を聞いたところ
おいしいけれど
特別さがわからない
と のたまいました。
食べ比べるとはっきり違うのですけどね
普通の八ツ橋も
ちゃんと美味しいです。
本家西尾八ツ橋本店
京都市左京区聖護院西町(春日東通 東大路東入る)
営業:8時~17時
創業1689年
熊野神社そばの支店でも
春日東通の本店でも
道を挟んで向かい合う位置にある
【本家西尾八ツ橋】さんと【聖護院八ツ橋総本店】さん
どちらも八つ橋の元祖をうたっておられます。
お店のHPなどでは創業年を
元禄2年(聖護院八ツ橋)
1689年(本家西尾八ツ橋)
と表示していますが
元禄2年は1689年、同じ年です。
ちなみに今回
この聖護院門跡の近くに 各老舗の本店が2軒もあるとは知らず
てっきり『聖護院八ツ橋総本店』の本店だけ
と思い込んでおりまして
最初に目についた
古い町屋風の建物の八ツ橋屋さんを見つけ
あ、ここね、と入ったのです。
お買い上げしてから、袋をつくづくと見て
『あれ?聖護院ではない?』と気づいた次第。
西尾さんの袋を持って 聖護院のお店へ入るのは失礼かと思いますので
今回 聖護院さんは見送り。また次回です。
『聖護院総本店」へ行くつもりで「本家西尾」へ
というお客さん、結構多いのではないかなあ。