京都御所 12月
下鴨神社で「申餅(さるもち)」を食べたので
「猿」つながりで
京都御所の「猿が辻」を見ていこうと
京都御苑へ。
石薬師御門から御苑に入ると
左斜め前に見える
御所の築地塀の角が『猿が辻』。
ここが御所の北東角で鬼門となるため
鬼門封じとして、ここだけ塀を凹ませて欠き
この塀の屋根の下に
日吉山王社の神のお使いであるところの
お猿さんを祀っているのです。
烏帽子をかぶり
御幣を担いだお猿さんの木像。
金網で覆われていて見え難いですが
なかなか可愛い。
前回京都へ来たのが
紅葉にはちょっと早い時期だったので
今年は 綺麗な紅葉が見られなかったなあ
と 思っていたのですが
この時期の御苑の紅葉は なかなか見事でした。
部分的に地面が黄金色になっている場所は
たいてい 公孫樹の木が植わっています。
御苑南端の九條邸跡
楓の紅葉も綺麗ですが
入口近くのナナカマドの赤が綺麗だったので
そちらを撮ろうをしたら
目の前に鷺が止まってびっくり。
携帯電話のカメラを向けても
全然逃げないで
平然として
片足を上げたかと思うと
ほりほりと
頭を掻いたりしています。
くつろいでるー。
御苑の広い広い 砂利道。
逆噴射掃除機みたいな器械を使って
道の上の落葉掃除をされていました。
この器械を使う前は、やはり箒か熊手でしていたのでしょうか。
大変だーと思いつつ 芝生の方を見ると
こちらは
昔ながらの熊手で掃除。
大変そうですねーと
声をかけましたら
「そう、もう
掃いても掃いても落ちてくるし
キリが無いですわー」
もしや、毎日掃いているのですか?
「ここは毎日しないけれど
毎日掃かないといけない所も
ありますねえ。」
落葉が積もり過ぎると、芝生が駄目になってしまうので
掃除は欠かせないものの
落ちている葉も綺麗なので、
完全に取り除くことはしないように 加減が難しいのだとか。
「この熊手も、しっかり使いこんでいるから
先が磨り減っているでしょ?
コー○ンとかそこらのホームセンターの物じゃ全然駄目。
ちゃんとしたところで買わないとね。
竹の質が違うのよー
しなり具合とか、コシの強さとかー」
これだと 砂利の上の落葉も掃除できるのよー
と 実演してくださいました。
ちなみに 先日までは
砂利の間にちょこちょこ生える雑草を
1本1本、手で抜いて掃除されていたそうです。
寒風すきすさぶ中
あの 広大な砂利道の草むしり。
想像するだに恐ろしい作業。
本当にご苦労さまです。