知恩院 三門
あの 立派な三門は 通常一般公開されていないので
いつも下をくぐるのみ。
『秋季京都非公開文化財特別拝観』ということで
11月の2日から15日だけ、この三門楼上を拝観できる
という情報を友人からいただき
この秋、とうとう 登ってまいりました。
拝観料は800円。
南禅寺の三門拝観料より300円高いですが
その代り、ちゃんと楼閣の中に入れます。
門の南側で拝観料を払い、脱いだ靴はビニール袋に入れて持ち歩き。
(楼を下りる時は 来た時と反対の北側から出るため)
夏に 南禅寺の三門へ登りましたが
こういう三門の造りって 基本は同じなのですね。
階段の傾斜具合が そっくりです。
知恩院は この三門をくぐった向こうに
急な石段が上へ延びておりますが
その登りきった 法堂などがある場所の高さと
この三門の楼閣の床の高さが、ほぼ一緒です。
面白い眺めなので ぜひともこの景色の写真を撮りたいところですが
これが
『景色も撮影禁止』
楼内が駄目なのはわかるのですが
景色もですか…
というわけで 景色をお見せできないのが残念ですが
ここからの眺めは なかなか綺麗でした。
周辺のお庭が 見える他
五山の送り火の 「左大文字」「船形」「妙」の火床も見えます。
誘導係のアルバイトの人いわく
ちょうど 周辺の木の枝を切った後なので
今年は見晴らしが良いのだそうです。
眺めを楽しんだ後は、楼内へ。
中央に釈迦牟尼(しゃかむに)仏像
その両側に十六羅漢
そして
手前に 三門建造に関った棟梁さん夫婦木像
が 安置されております。
立派な三門を建造したのは良いものの
予算オーバーした責任を取って自害したという
このご夫婦の木像が置かれているのが
『白木の棺』の上。
知恩院七不思議の一つだそうです。
楼内の装飾も 色鮮やかで
天井には龍と天人・楽器(箏・笙・笛・鼓・大鼓など)
梁に 麒麟と飛龍
光による退色を防ぐためなのか
出入り口には黒い幕が張られ
楼内は わずかな照明のみ。
ロウソクで照らされているような感じで
風情があって良いなあと思う反面
賽銭箱が 賽銭箱に見えなくて
うっかり座りそうになる人が出るのではと(ベンチに見える)
変な心配をしてしまいました。
これらについて 簡単に説明してくださったお姉さんは
まだ不慣れなのか 緊張されていたのか
思い出し 思い出し という感じで解説
陰ながら(がんばれ~)と応援しつつ聞きました。
ちゃんと覚えていても、人前で話すのは大変なのですよね。
楼内はフラッシュの問題があるので撮影禁止にされていますが、普通は外側は禁止にされていなかったと思います。まして景色はですよね。厳しくやっておられたようですね。撮影に夢中になった方が落ちる危険とか心配されたのかも知れませんね。今回は文化財保護の財団が主催者のようですが、この辺は主催者によって違っているようですね。
年に1度だけ無料で上がれる日があるのでその時にもう一度行かれてみればいかがでしょうか。御忌の初日夜8時から朝7時までですが。
景色も撮影禁止、と言われたのは初めてだったので びっくりしました。
禁止されなかった年もあったのでしょうか。
4月の御忌大会の時、三門に上がれるとは知りませんでした。
(夜8時から…仕事の終った後に行けるかなあ。)
情報、ありがとうございます。