水羊羹 :甘泉堂
『こんな時期だからこそ おいしい』ものもあるわけで。
知恩院・南禅寺と 東山方面を回って
お土産に おいしい和菓子をー
と、祇園に戻ってまいりました。
八坂神社から西へ延びる四条通りの商店街は
和菓子を扱う老舗が目白押しですが
平日に来たならば、絶対に寄っていこう
と 決めていたのが
【甘泉堂】さん。
何年か前に 和菓子屋さん巡りをした際
初めて立ち寄った和菓子屋さんなのですが
その時は
『京の名どころ』という ホールケーキのような落雁を
大勢で切り分けていただき
二度目に訪問した際は
『とりどり最中』という
フリスビーのような大きな最中(中に4種の餡が入っています)
それぞれ、美味しかったですが
ごくごく普通の和菓子を食べてみたいと思っていたのです。
この暑い時期だからこそ
夏季限定(9月まで)の「水羊羹」を!
というわけで、
残暑のお散歩の帰り道
近道をせず
わざわざ八坂神社前まで戻って
四条通を歩いていたのです。
そして案の定
もう少しで通り過ぎるところでした。
というか
通り過ぎてから
「しまった」と
あわてて戻った
というのが正しいです。
四条通から
人がやっとすれ違える
というくらい細い横道
路地(ろうじ)にあるため
その路地の入口を見落とすと
たどり着けないお店。
さて、水羊羹はあるかしら。
ショウケースの中には
見本のお菓子が並んでおります。
水羊羹は 水色の包み。
1棹10切れ入って1900円。
いつだったか
「ここの水羊羹なら一人で一本いける!」
という話を聞いたくらい
おいしいという水羊羹。
ああ 楽しみ。
水色の包装を外してみると
ビニールに包まれた箱。
ビニールを切って箱を取り出すと
その箱の中に直接
カットされた水羊羹が
一棹横たわっております。
つやつやと輝く
みずみずしい姿は
見ただけでも
おいしそう。
要冷蔵、よく冷やしてお召し上がりください、とのこと
しっかり冷やして、いただきます。
カットしてあるので 取り分けるのは楽々。
と 思いきや
とても柔らかいため
崩さないように そろそろと盛り付けました。
そして、一口。
さらさら、つるん。
水ようかんの「水」って
練り羊羹に比べて水分が多いので
お豆腐の「木綿」と「絹ごし」のような意味での名称
だと思っていましたが
本当に「水」を感じる羊羹です。
小豆と寒天と砂糖と『水』のおいしさ。
確かにこれなら一人で一本、いけます。
もちろん、ちゃんと家族で分けていただきました、
念のため。
お日持ちは5日間。
2日で食べきりました。