ヴォーリズ展in高槻 :大阪医科大学
高架になっているのですが
この駅の北側、やや東(京都寄り)へ進んだところに
【大阪医科大学】があります。
私は入院したことがありませんが
何度かお見舞で訪れているこの病院の敷地内には
1つ、とっても気になる建物が。
阪急電車で京都方面へ向かう時
ちょうど電車から見える
敷地の南東角の位置。
黄色っぽい薄茶の古そうな建物があるのです。
これが現在 【歴史資料館】として一般公開されている
大阪医科大学の別館。
もともとは昭和5年(1930年)に建てられた講堂で
これを歴史資料館とするため
5年前(平成18年)に復元改修工事をしたらしく
その後は一般公開もされていたようですが
これが、公開は平日のみでして
しかも 会合などで使用されている時は入れないため
今回は お気軽に見学できるチャンス。
阪急の高架沿いに東へ
病院正門からも入れるようですが
診察を受けるわけではないので
もっと東側にある、
『正門』に近い入口から敷地内へ。
見えてきましたよ
阪急電車の中から見ていた
不思議な装飾いっぱいの建物。
イスラム洋式のアーチ
アラベスク装飾
玄関上部のタマネギのような装飾は
なんとなくインドっぽくもあります。
玄関ホールに入って正面にあるのが 階段教室、『講堂』です。
私の通っていた大学に、こういう形の教室は無かったので
もの珍しくて ぐるぐる歩き回って眺めてしまう。
実際のところ、建物の構造は変わっていないけれど
昔のまま残っているのは
講壇上部に飾られているレリーフと照明だけらしいです。
エレベーターもありますが
昔の風情を残している階段を見たくて
階段で上がります。
2階にあるのは
応接室である館長室と、
大学病院の歴史を展示した資料室。
資料展示コーナーには
昭和29年に寄贈されたという
古い顕微鏡がありました。
大きい。
下の部分は開けて見ることができ
覗いてみると、真空管みたいなものが。
倍率は5000倍だったらしい。
島津製
電子顕微鏡SM-C2型
講堂を見渡すことができる隣の館長室には
立派な金庫がありました。
アメリカ製らしいですが
正面にある紋のようなものは
『金庫』という漢字?
さて、いよいよ3階
ヴォーリズ展会場へ。
ここが一番天井が高い構造になっています。
入口から見える
『神の国』の墨書は たぶん
ウィリアム・メレル・ヴォーリズさんの直筆。
達筆。
ヴォーリズさんの生い立ちの解説や
建設した建物の写真や絵
愛用の文房具や眼鏡
などなどが展示されております。
見たことがある建物の写真もたくさん。
大丸心斎橋店と
東華菜館は 入ったことがあります。
この別館の『異国風』な装飾っぷりは
東華菜館に通ずるものが。
【大阪医科大学 歴史資料館】
大阪府高槻市大学町2晩7号
(072-684-6738)
開館時間 9:30~16:00
土日祝日は休館/見学無料
見学希望者は 事前に連絡が必要
http://www.osaka-med.ac.jp/deps/trad/gaiyou.html
大阪医科大学、もとは大阪高等医学専門学校として
昭和2年(1928年)にスタートしたということで
大正に始まった私の母校より新しいのですが
建物は ちゃんと古いものが残っているので
うらやましいです。
現在は 国の登録有形文化財にもなっている この別館
『大阪ミュージアム』
登録の認定ももらっている
とのことで
登録証が1階に飾られていました。
『登録当時の大阪府知事』さんのサイン入り。