光悦寺
佛教大学のある千本通北大路をさらに北上すると
おいしいパン屋【クロア】さんがあって
お醤油の【松野醤油】さんがあって
さらに進んで突き当たりを左(西)へ。
新緑の楓に包まれた 細い道が
【光悦寺】の入口です。
とても細い道なので
うっかりすると
気付かず通り過ぎてしまいそう…
細くて長い新緑のトンネルを進み
小さな門をくぐると
また新緑の楓のトンネル。
ふと足元に目を落とすと
石畳の両側は
きれいな緑の苔。
秋になったら
きっと この上に
鮮やかな紅葉が散るのでしょうねー
門を入って左手に鐘楼。
現役で時報の役割をしているそうです。
ここを更に進むと
拝観受付。
(志納料300円)
受付の正面が
お寺の本堂です。
本堂の脇を通り奥へ進むと
芽吹いたばかりの緑いっぱいのお庭へ。
古池があるので
コロコロコロコロ、と
池の住人(蛙)の
いい声が聞こえてきます。
庭園の中には茶室が七つ。
大虚庵・三巴亭・了寂軒・徳友庵・本阿弥庵・騎牛庵・自得庵
もっとも、本阿弥光悦の時代からのものではなく
大正時代に入ってから復興したものばかりらしいです。
道理でー。江戸時代からにしては
建物が小綺麗過ぎると思いました。
三巴亭 ↑
←光悦垣に囲まれた大虚庵
この斜めに組んだ竹垣を
『光悦垣』と言うらしい。
本阿弥庵
この本阿弥庵の前が 見晴らしの良い場所で
見下ろせば京都市内が
見上げれば 鷹峰三山(鷹ヶ峯・鷲ヶ峯・天ヶ峯)が見えます。
← 鷹ヶ峯
鷲ヶ峯↓
天ヶ峯(たぶん。右側の山)
庭園の新緑を楽しんだ後は
宝物庫で お寺の所蔵する光悦関連の品々を拝見。
蒔絵のほどこされた豪華な砥石とか
とってもくだけた笑顔の本阿弥光悦翁の像など
数は多くないのですが、良い物が見られます。
光悦さんって80歳まで生きたのですねえ。
意外と長生きな方だった。
受付すぐ手前に
植え込みがあるのですが
明らかに人工的な形の石が1つ。
円形の、中央が二段構えに盛り上がる形は
どう見ても『阿闍梨餅』。
なんだろう?
石灯籠があった台?
でも すっかり苔むして
年季が入っておりますよねえ。
美しいお庭より
有名な光悦垣より
光悦のお墓より
こんなのが印象に残ってしまう性質で
私って本当に美的感覚大丈夫だろうか
と思ってしまう時。