京都のお雑煮 その2 :喜み家
四条河原町から てくてく歩いて向かっておりました。
しかし、お店へ着く前に お腹が空いてきてしまいました。
我慢できないことは無いけれど
パン屋さんに着いた時、パンが売れきれていたらどうしよう。
(小さなお店なので、そういう事もあるらしい)
現在地、白川通の 丸太町を上がった辺り。
東へ進めば、哲学の道に行ける位置です。
そういえば、白川通と哲学の道の間にある『鹿ケ谷通』には
【喜み家】さんという 甘味処があったような。
確かここも、『京風白味噌のお雑煮』を出していたんじゃなかったっけ。
と、思い出し お店を探してみることに。
哲学の道から一本西の鹿ケ谷通は 結構開けた通。
銀閣寺のある北へ向かってどんどん歩いていくと
紅茶とケーキのおいしいお店、【ゴスペル】が見えてきました。
ここが見えたら、銀閣寺はもうすぐそこなのですが
あれ?喜み家さんは どこ?
通り過ぎちゃった?と 焦ったものの
ゴスペルのすぐ向こうにお店はありました。
『甘味処』だから、
和風の小さいお店を想像していたのですが
意外に 洋風な店構えです。
看板は和風。
白味噌のお雑煮だけ頼むつもりでしたが
名物の「豆かん」もおいしそうだなあ。
と思ったら
お雑煮と ミニ豆かんのセットがありました。
お雑煮 700円
(豆かんとのセットは900円)
丸餅と、よもぎの生麩
きれいに削られたかつおぶしと、
柚子の皮。
ふわ~っ と柚子の香りがして
白味噌のお汁は、最初甘く感じますが
最後はむしろ 味噌の塩気を感じるお味。
昆布だけの出汁で作っているそうで、さっぱりしています。
よもぎの生麩が もちもちで美味しい。
本来 お正月の料理だけど
ここでは4月まで食べられるようです。
店員さんに
やっぱり 京都のお雑煮は 具がシンプルですねー
と話しかけましたら
『そう、家庭によって違いますけどねー。
他には よく大根とか里芋が入りますー』と。
私にしてみれば
具より汁の方が多い
というだけで、
既に違う食べ物に感じます。
豆かんは お雑煮を食べ終わったところを見計らって
持って来てくださいました。
赤えんどうと、寒天に 黒蜜の甘さが嬉しい。