花びら餅 : とらや一条店
元日から だいたい15日までです。
【とらや】さんの花びら餅って食べたことが無かったなーと
HPを見ていると
花びら餅について解説がありました。
↓
花びら餅は、新年に御所にお納めしている
「菱葩」(ひしはなびら)を原形とするお菓子です。
半月状の円餅には、小豆色の菱餅・白味噌餡・
砂糖煮にした牛蒡がはさまれています。
とらや 花びら餅 : 餅製(京都を除く)、求肥製(京都のみ)
京都のみ求肥製?
桜餅だと、
関西風のは道明寺粉を使ったもの
関東風だと クレープのようなもっちりタイプと
地方色がありましたが
とらやさんでは、関西でも関東でも「関東風」で統一していましたよね。
何故に 花びら餅だけ、しかも京都だけ?
同じ関西でも、大阪は餅なの?
すんごく気になる。
というわけで、京都御所の西、一条にある【とらや一条店】へ
花びら餅を買いに行きました。
デパ地下の店員さんではわからないかもしれないけれど
ここで聞いたら、わかるでしょう。
お店に入ると、あるある、カウンターの一番奥の方に 『花びら餅』。
さっそくお買い上げして、お会計の際に
『何故京都のみ 餅製ではなく求肥製なのですか?』と 伺ってみましたら
『〔どうして〕ですか?…少々、お待ちください』
と 店員さんが店の奥へ消えてしまわれました。
どうやら どこかへ電話しているような気配。
しばらくして戻ってこられた店員さん
きちんと説明してくださいました。
京都では
豆餅で有名な「出町ふたば」とか「鳴海餅」のような
餅菓子を専門とする和菓子屋さん
いわゆる『おまんやさん』の存在があります。
そういうお店では 当然ご自慢の『餅』で 花びら餅を作られる。
というわけで
そういう「お餅屋さん」と違ったものを、と『求肥製』にされたのだそうです。
同様に、他にもいくつか素材を変えている和菓子があるのだとか。
なるほど。
ありがとうございます。
すごーく すっきりしました。
さて、肝心の『花びら餅』。
花びら餅 550円(外税)
見るからに ふっくらと柔らかそうな求肥。
食べてみると、弾力がありながら 柔らかく
すごいボリュームです。
味噌餡は上品な甘さで、牛蒡がいい香り。
菱餅が入っているのは初めてかも。
食感が面白いです。
いろいろと、満足です。
ぎゅうひ。
餅は もち米を蒸してついたものですが
求肥(ぎゅうひ)は 白玉粉や餅粉を水で溶いてこね、
それから蒸して練ったものです。
だから 餅に比べると ねばり・のびが少なく、上品な柔らかさとなる、と。
それにしても『ぎゅうひ』という名前、
上品な和菓子に使うには どうにも違和感が。
漢字変換すると まず『牛皮』と出ます。
それもそのはず
もともとは その色(昔は白くなかったらしい)と柔らかさから
本当に『牛皮』と呼ばれていたそうな。
しかし、『牛の皮』 は あんまりではなかろうかと
『求肥』の字を充てるようになったとのことなのですが
…字面はきれいになったけれど
やっぱり 響きが…。