おいしいごま油。:山中油店
今や 当たり前にお店へ並ぶ
エキストラバージン・オリーブオイルも
最初使ってみた時は香りとコクにびっくりしたし
太白胡麻油を使ってジャコふりかけを作ってみたら
とんでもなく香りよい 高級ふりかけに変身し
おいしい油を使うと、料理の味が格段に変わることを しみじみ実感。
というわけで、今回 訪問してみたのは
昔ながらの製法で油を絞って作っているという
【山中油店】さん。
玉締めしぼり、という 時間のかかる方法で
じっくり絞ったごま油が看板商品です。
老舗の常で、日曜祝日と土曜(第2・4)が定休。
というわけで
平日の西陣散歩の折 寄ってみることに。
智恵光院通下立売西入る、ということは
二条城から北西の方向です。
到着。
通りから並んでいる品物を見ると
…??
くるみ油・椿油・菜種油 この辺は まあわかるとして
亜麻仁油・桐油・荏油(エゴマの油かな?)
そして蜜蝋ワックス。
あんまり、食用油っぽくない品揃え。
しかも ベンガラとか柿渋の粉の袋が積んであります。
ごま油はどこに?
と うろうろしていると、横の建物から店員さんが出てこられて
『食用油は こちらの店内にございます』と 案内してくださいました。
店内に入って目に付いたのは
たくさんの種類のエキストラバージンオリーブオイル。
ごま油が看板のお店ですが、
輸入したオリーブオイルやワインも、結構たくさん扱っているらしい。
カウンターには 様々なオリーブオイルと、試食用の小皿にパン。
オリーブオイルも大好きですが
今回は『ごま油』
と心に決めておりましたので
試食はいただかず
一番小さな瓶(180g入り)の
【玉締めしぼり胡麻油】をお買い上げ。
帰宅してから早速フタを開けて
香りを確かめると
ものすご~く新鮮な胡麻
の いい香り。
『玉締めしぼり』という方法は
ゆっくりと時間をかけて絞るので
絞る時温度が上がり過ぎず
「焦げ臭」が出ないのですね。
なんというか、エキストラバージンオリーブオイルみたいに
ご飯に この胡麻油と塩で 十分おいしく食べられそうな感じ。
これから いろいろな料理で試してみようと思います。
お買物の後 店員さんに
外の『ベンガラ』等について伺ってみました。
そうしたら、
こちらは食用油だけではなく
塗装用の油も扱っているという事で
ベンガラ・柿渋などは
町屋の建物の塗装に使うのですよー
と。
なるほど、確かに京都の市内は
ベンガラ塗りとかの需要がまだありますよね。
で、その塗料を溶くのに 専用の油があると。
道理で 桐とか亜麻仁油とか
クセのありそうな油が並んでいたわけです。
くるみ油なんておいしそうですけどねー
山中油店:
上京区下立売通智恵光院西入ル
定休日:日曜祝日と第2・第4土曜日
お店の右手には
小さな池と水車がある庭園になっています。
京都の地下には水脈がたくさんありますが
ここも同様に よい水が沸くらしく
その井戸水を引いているのですね。
言われてみれば、この一本北の通の名前は
「出水通」。
探せば、名水をいただける場所があるかも。