いまくまの商店街 :トレードマークはクマ
古い寺社仏閣周辺には
参拝客で栄えたエリアがあります。
寺社仏閣の周辺には、おいしい和菓子の老舗がつきもの(のはず) 。
東福寺周辺にも、何かあるのでは
と思ったのですが
東福寺周辺は みごとに寺ばかりでして
お店らしきものは見当たらない。
しかたない。
行き(JR京都駅→東福寺)は西から来たのだから
帰り(東福寺→JR京都駅)は 行きとは違うルートで帰ろう。
と 東大路を北上するコースを選んで歩きだしたのです。
すると
商店街らしきものが見えてきました。
いまくまの商店街?
あ、『今熊野』商店街か。
熊野だけに クマのキャラクターが。
そういえば、この近くには
『泉涌寺(せんにゅうじ)』の他に
『今熊野観音寺』というお寺もありましたっけ。
しかし、今熊野観音寺、
この東大路からは
いくらか距離があったような気がする…
(ので 今回の参拝ルートから外していた)
しばらく商店街を進むと
【新熊野神社】という 立派な神社が。
また『クマ』だ。
しんくまの?にいくまの?
実はこれも「いまくまの」と読むのですね。
平安時代末期 後白河上皇によって創建された神社らしい。
ということは
この商店街の名称は 「今熊野観音寺」ではなく
こちらの「新熊野神社」から取った?
『今熊野』にせよ『新熊野』にせよ
歴史ある寺社仏閣の近くなのですから
普通の商店街のようだけど
和菓子屋さんの一つや二つはあるとみました。
で、さっそく見つけたお店
【青山豆十本舗】
結構古そうなお店だなあ
と思ったら、
1922年創業とのこと。
豆十、という名前のとおり
五色豆・煎り豆などの
豆菓子を販売するお店です。
もっとも、豆菓子だけではなく
あられや煎餅も扱っているし
甘納豆みたいな豆もありました。
花かんざし、という名前の豆菓子が
カラフルでおいしそうだった。
どれを買おうか いろいろ迷って
結局 お徳用詰め合わせみたいな
『豆とりどり』(300円)を購入。
この他にも
【奥田菓舗】
【音羽屋】(昭和9年開業)
【京菓子司 末廣屋】(昭和12年創業)
【梅香堂】(これは甘味処・餡子がどーんと乗ったホットケーキがあった)
和菓子のお店をいくつか見かけたものの
全ては買いきれないので 次回に。
商店街東沿いに北上していくと
今度は
おお、パン屋さん。
【ゲベッケン】って
どこかで聞いた記憶があります。
という事は、パン屋さん巡りをした時
立地的に回りにくくてパスしたお店かな?
名前からしてハード系パンがありそう。
と 入ってみたらば
意外に クリームパンとかジャムパンとか
「おやつパン」が多かったのですが
ハードもちゃんとあるし
天然酵母のパンもおいしそうだった。
というか、すごい種類があります。
(常に70種類置いているらしい)
極上丹波産小豆を 伏見の名水で炊いた
という説明書きに惹かれて
「あんパン」を お買い上げ。
本っ当に 上品ですっきりした餡がおいしくて
ああ、もう一つ買っておけばよかったなーと。
JR京都駅から 本当に歩いてすぐなので
そのうちまた 買物袋持参で探検に来たいと思います♪
今熊野商店街マップ
帰ってから
「いまくまの」商店街について調べてみたら
HPには【今熊野商店街】とありました。
ということは、やはり『今熊野観音寺』からついた名称なのかなあ。
もっとも、縁起を調べてみると
【今熊野観音寺】も【新熊野神社】も
どちらも 同じくらいの時期に、
熊野信仰から
『後白河上皇によって勧請された』とあるので
どっちでも同じ
なのかもしれません。
読みはどちらも「いまくまの」なので
漢字で書かなければならない場合
読み間違いしようのない『今熊野』を選んだのかも。