京都の名水 柳の水
京都の名水は『染井の水』が有名ですが
『柳の水』と呼ばれる名水があることを つい最近知りました。
もと織田信長の三男が住んでいた屋敷の敷地内
千利休が茶事に愛用したという名水。
それは 行ってみないとね、というわけで位置を確認。
調べてみると、場所は 西洞院六角上がる
【馬場染工業】という『黒染め』を専門とする染物の会社の敷地内にあり
営業時間内であれば、(もちろん器は持参)汲ませていただけるとのこと。
西洞院方面って あまり歩き回ったことが無いのですが
とりあえず、行ってみましょう。
烏丸通から六角通を西へ。西洞院通で右折(北上)。
井戸のある会社の外観って どんなのだろう?
名前しか わかっていないので 看板を探しつつ歩くと
あった。
馬場染工業株式会社
思っていたより小さな建物。
近づくと、
手前には 案内の立て札がありました。
細い通路を進んでいくと
左側には井戸らしきものとつるべ、石碑が。
へえ~、これが柳の水の井戸。と眺めていると
横の黒染めを扱うお店から店員さんが出てきて
「水を汲めるのはこちらですよ」と 水を汲める蛇口へ案内してくださいました。
写真を撮るには暗いので、どうしようかなーと迷っていると
「あ、電気つけましょうか?屋根も開けますね!」と
照明をつけてくださるわ 開閉式の屋根を開けてくださるわ
いたれり 尽くせりの お気遣い、恐縮しきり。
右に見えるのが井戸の跡(水は枯れていますが、中は井戸の形が残っています)
左に見えるのが 水を引いた蛇口
持参のペットボトルに水を詰め、任務完了。
柳があった場所であろう井戸は枯れていますが
水源が枯れたわけではなく、むしろ 敷地内全体で汲めるため
飲料としても、染物用としても いまだ現役のお水とのこと。
帰ったら、この柳の水で何のお茶をいれよう?
玉露かな?千利休愛用の水なら、お抹茶?
【柳の水】 京都市中京区西洞院三条下る 柳水町75
馬場染工業株式会社敷地内
水が汲めるのは 会社の営業時間(平日9:00~17:00)